最後の?KL訪問

この年末に、MM2Hビザキャンセル後初めてマレーシアを訪れました。その経緯について報告して置きます。


今回のマレーシア訪問の目的:銀行口座の完全整理


2023年2月にマレーシアから撤退するに際して、コンドのデポジットを回収する権利がありますが、撤退時すぐに回収することは無理なので、それは未収金となったままでした。
そのため、銀行口座を完全クローズすることなく、デポジット入金後、その分を日本から送金指示できるようにインターネット バンキングを使えるように維持しておくことが必要です。
銀行直接ではなく、割安なワイズを使って日本に送金するにしても、マレーシアの携帯電話の維持がマストであり、そのためには365日間、電話の有効期間をすでに延長はしていましたが、1年近くたってもまだ入金せず、電話の有効期間をさらに延長する必要がありました。
ホットリンクのアプリで延長可能ですが、銀行口座のステータスがなんとブロックされており、使用できない状態になってしまっていました。おそらく何回か間違ったPINナンバーを入力したのでブロックされてしまったのでしょう。そうなるとネットでの延長手続きは無理です。



そんなことも在り、マレーシアに実際に行って懸案事項を整理する必要がありました。
マレーシア着の最初の日は到着した日は夕方だったのですが、イミグレが大混雑で1時間は待たされました。バスでKL市内に向かおうとしましたが、バスの乗り場がわからず、目についたKLエキスプレスに乗車、55リンギをクレジット決済。リンギを全く持っていなかったのでとりありあえず予約したホテルにチェックインました。宿泊地は交通の便を考えてKLセントラルにしましてありました。


翌日は朝一で、といっても銀行は9時半からですが、銀行カードとアプリの復活を銀行に申請し、直ちに有効化してもらいました。これで銀金を手に入れ、活動資金ができました。


あともう一軒、別の銀行で基本的にはクローズした銀行口座があり、その時通帳を不保持だったので完全クローズできていない状態となっている口座があり今回通帳を持参してクローズしようと思っていました。KLの同じ銀行の支店に通帳を持参して口座をクローズしたい旨告げると、「通帳発行銀行に行かなければクローズできない。」とのこと。ノミナルの1リンギを残して残額を払い戻してもらいました。(実質クローズから金利付与計算時点までの金利分だそうです)1年後まで口座は維持され、残ったリンギは端数処理されるとのことです。これでクローズとなるそうです。


さて、コンドのデポジット回収ですが、家賃三か月分と、光熱費のデポジットが未回収です。インド人のオーナーが途中で変わり、次のオーナーもインド人ですがそのオーナーは現在米国に住んでいます。オーナーの弟がイポーに住んでいて連絡係をやっていますが、どうも隔靴掻痒で、意思疎通はできるものの、「兄に伝えておく。」というばかりで役に立ちません。しばらくほっておくしかないようです。最悪は貸し倒れになるかも。


そんなことより、マレーシアに来たんだから、もっと楽しんで帰りたいと思い、マッサージと食事を堪能しておこうと思いました。


KLに住んでいた時よく行っていたのはタマン シー、やバンサーにあるフット レフレクソロジー(名前は朝暘)、でしたが、車がない状態で行けるのはブリックフィールズの盲人マッサージでしょう。ヌ~セントラル側は激変していますが、ブリックフィールズは昔の様子が残っています。しかしマッサージ店はさびれた感は否めず、何軒かあったマッサージ店のうち1件のみ残っていました。料金は1時間50リンギと昔と全く変わっていません。近い将来ブリックフィールズ地区も激変していることでしょう。ホーカーや小さい店舗、空き地などが多く、見るからに開発の余地がありそうです。


バクテーの店へ     
KLで今まで行っていたバクテーの店:Ban Lee Bak Kut The 
222, Jln Sultan Azlan Shah, 51200 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, Malaysia
+60 12-203 6865


公共交通機関で行くには、モノレールでチョーキット下車、Jln Sultan Azlan Shahに沿って歩き、1km弱です。途中でジャラン トゥンラザックをくぐり、グランド パシフィック ホテルを過ぎた左側です。


KLセントラルからモノレールの料金は3.6リンギ。残っていたタッチ アンド ゴー カードをちょうど使い切りました。キャッシュでの切符購入もできます。



銀行口座を復活させたので、あとはどのように日本に持っていくかが問題になります。USDにするか日本円にするかです。前回、リンギはUSDにして銀行経由日本に送金し、USDの定期預金にしました。その時点では6か月で4.2%PAでした。(2023・2月末時点のプレステリアレート)その後ネット銀行のソニー銀行が6か月もので日本円からUSDに変換する場合に限り8%という利率を出してきました。しかも為替手数料なしという条件です。さらにその後10%という利率になっています。為替は一寸先はどうなるかわからないのでギャンブルの対象にすべでなないことは経験上身にしみているので、無難に円にしておこうと決断しました。ヌ~セントラルの両替商の掲示板ではTTB/TTSリンギ対円は32.5/33.3でしでした。


あと、ドリアンを食べられたのは満足、プローン ミー(ハーミー)を食べられなかったのは残念でした。


以上が今回のクアラルンプルへの旅の概略でした。しかし短時間の旅だったので


しんどい旅でした。

最終回

さて、今まで日本帰国以来の日記のようなものをこのマレーシア情報の中で書いてきましたが、その内容がカテゴリーにそぐわないものであることは重々承知していました。このカテゴリーで書き続けることには、引け目のようなもの感じざるを得ないので、本稿でもって最終回といたしたいと思っております。




今回のシリーズにも応援してくれた方、新たに読者になられた方には申し訳ありませんが、このカテゴリーを訪問される方は、マレーシアに多少なりとも関心がある方であると思います。的外れな記事に出会うことは貴重な時間の浪費にもなりうると思い、これで最終回といたしたいと思います。今までの応援ありがとうございました。これで失礼いたします。

高い交通費

日本に住んでいると公共交通機関の費用の高さを再認識させられます。サラリーマン時代には交通費は会社負担だったので、自分で交通費を払うことはなく、交通費について考えたことはありませんでした。


私の子供時代は交通費が安く、その時代の感覚でいると、あまりにも高いことに驚愕します。子供時代の交通手段は、都電、国電でしたが、いずれも今は廃止されたり、経営主体が変わったりで、大幅に料金体系も変わっています。都電は早稲田/箕輪間だけは現在も運用されてはいますがそれを除いて廃止されました。トロリ-バスなどと今では跡形もない運送手段もありました。都電は覚えている限りでは一律どこまで乗っても大人15円でした。乗り換えの場合は乗り換え分の切符を無償でくれたように思います。


網の目のように張り巡らされた都電網に代わって登場したのが地下鉄です。日本最古の地下鉄は銀座線でその次に出てきたのが丸の内線でした。1950年代の後半のことだったと思いますが、丸の内線の登場で運賃が急に高くなったことを感じたものでした。丸の内線は荻窪/中野坂上から池袋を結ぶ線で、そのころの運賃は確か50円だったと思います。国電が10円だったので、急激な値上がりを感じたものです。日比谷線、東西線、千代田線、ぐらいまでは開業したのを覚えていますが、その後どんどん路線が増えていったのははっきり覚えていません。公共交通機関は充実しており、都内を移動するにはこれらの公共交通機関を使えば十分です。近郊には私鉄も走っており、JRとの接続、地下鉄との乗り継ぎで、車は不要です。


今、車を所有する若者が減っているという話をよく聞きますが、東京では車はある面では足枷になるばかりで、車がないほうが機能的に動けることを考えれば車を待たないほうが合理的かもしれません。近い将来、空飛ぶ車が実用化されたり、完全自動運転が可能となったりする時代がくればと思いますが。


公共交通機関に頼れない地方にいれば、車は必需品しれません。住む場所によって交通手段の要否は出てくるので、多様化の表れです。


交通費の高さは、スイカ、パスモによるキャッシュレス化で感じにくくなっている面があります。残高の減少速度の速いことで高いことに気づくだけです。現金を実際に払わないと、高い、安いの感覚が感じないという側面があります。


交通関係のキャッシュレス化は日本よりもマレーシアの方が早いかったと思います。マレーシアのタッチ アンド ゴー、日本のETCはどちらが早いかと言えば、少なくとも普及度はマレーシアが先だったと思います。なぜそうだったかと言えば、日本には単純労働の供給力が十分にあり、自動化を進めるインセンティブがなかったためだと思われます。人口減による日本の労働力の逼迫化に伴い、今は機械化が進んでいます。レストランの注文取りのロボット化、店のレジのキャッシュレス化が進み、労働のロボット化が人間の単純労働を解放していくことが予想されます。


人間の労働の形は今後どうなっていくのか予想することもできません。富をどのように作り出していくのか今は想像することもできません。AIと人間の関係がどうなっていくのか?思考は際限なく続きます。

日本での資産運用

今の金融情勢からみて、余剰資産を金利の低い日本円で銀行預金するという選択肢はあり得ません。名目的には安全なように見えても、通貨安、インフレを考えれば将来にわたって目減りしていくだけです。


ではどうするか?リスク資産を購入して将来のインフレに備えるのが、取るべきベストチョイスだと思います。


購入資産候補として不動産、金などの商品、外貨、株式などがあげられますが、不動産は流動性が低くまず除外されます。商品は専門性が要求され、投資に対して金利もつかないのでこれも除外です。結果として、たまたまうまくいくことがありますが、自分の嗜好に合わないので除外です。


資産運用方法として残る候補は外貨と株式です。


外貨、特に米ドルは、ドル離れを画策する向きもありますが、最強の通貨の地位はまず変わらないと思っており、投資するならば米ドル一択です。ドル金利は上昇基調が維持される見込みで、米ドル高が今後も続くことが見込まれます。ドル定期預金金利は現状、6か月、1年ものともに年利5.3%で、近年にない高率になっています。半年ものと一年物が同利率ということは先々金利が下がるリスクがあるという銀行側の読みではないかと推測されますが、こればかりはどうなるかわかりません。神のみぞ知るところです。


株式については、株価を総資産で除したPBRが1を切る会社の数が東証一部でも多くあり、割安であることを示しています。解散価値のほうが時価よりも高いということは、割安株が多いことを示しており、こういう銘柄を買えば、リスクは少なく、将来的には利益が出る見込みになろうかと考えられます。配当も併せて考えれば、長期投資していけば、凸凹はあっても株式投資は資産運用候補として有利ではないでしょうか。


働くことなく、収入確保と資産を増やす道は投資しかないので、今後の課題として注力していく方針です。

日本の金融情勢

素人の感想レベルの話です。


日本の金利はほぼゼロ金利が続いていて、銀行預金は全くインセンティブがありません。対策としては外貨預金、株式投資、その他の投資に余裕資金を振り向けることです。


運用については個人の判断であり、リスクと結果は当該個人に帰属するので以下は参考までに書いているもので、推奨しているというわけではありません。


金融環境
 コロナ対策で世界各国とも通貨発行が大幅に増加し、通貨がダブつき現金の価値が相対的に下がっている。世界の基軸通貨である米ドルはインフレに対応するため金利を引き挙げたため、米ドルへの転換が進み、米ドルが他通貨に比較して強くなっている。


日本ではバブルの後遺症でデフレが続き、景気対策のため金利を引き下げ、一部ではマイナス金利までが出現し、日本の金利引き上げはできない情勢となっている。ここで金利を引き上げるとデフレに逆戻りするリスクが高くなり、デフレ脱却の努力が水泡に帰すかもしれない。


米ドルと日本円の金利差拡大で、円安が急激に進んでいる。これを打ち消すためには為替介入があるが、米ドル売り、円買いをやっても、今までの介入実績からみて効果はあまり期待できないし、米ドル売りはおのずから手持ちドルの残高という制約条件もあり、通貨当局として取るべき良策とは思えない。当局が介入するかもしれないと思わせる口先介入としては効果があるかもしれませんが。


インフレの要因としてはロシア ウクライナ間の紛争で資源価格、食料の高騰が特殊要因になっている。これは経済問題ではなく一時的な特殊要因なので、政府が手当てを考えるべき課題でしょう。


日本の状況は供給サイドが過剰で需要が弱いというデフレの危機が依然として続いているので、現状をしっかりと確認することがマストだと思います。そこからとるべき政策はおのずと見えてくるのではないか思います。


以上の現状認識から出発して、自分の資産をどのように運用していくのかが問題になります。導かれる結論としては、余裕資金は株式に振り向けるということです。