ナジブの取調べの1回目

MACCの召還に応じたナジブの取調べが5月22日に5時間に渡り行われたようですが、今日は本人の逮捕にまでは至らなかったようです。5月24日に再び取調べが行われるということです。今日の取調べ終了後、MACC委員長は以下のように記者会見で述べています。記事の原文は以下のURLを参照してください。
http://www.thesundaily.my/news/2018/05/22/no-proof-najibs-rm26b-donation-claim-updated


引用はじめ
MACC委員長は、ナジブが言っている“自分の銀行口座で見つかった26億リンギはアラブの裕福なプリンスからの寄付だ”と言う主張は全く疑わしい。とし、次のように語っています。


「MACCの捜査員がこのスキャンダルの捜査をして、中東に飛んで、“プリンス”と言われる人物と会って、聴取したが、あの大きな金額が寄付金だということは全く納得できない。我々は彼を紹介され、その彼が、”自分が寄付した王族だ”と語った。その“プリンス”は個人的な寄付をナジブに対して行ったと述べた。しかし、証拠を示してくれと我々がその“プリンス”に言ったところ、彼は何の証拠も示せなかった。寄付だという話は疑いが残る。26億リンギは架空の話ではないことを強調したい。これは現実の話であり、真実なのだ。この事件はそのままにしておくには金額が大きすぎる。26億リンギ(約700億円)をあげてしまう人がいるのだろうか?260万リンギ(約7千万円)ならば、ひょっとしてそういう人がいるかも知れないが、26億リンギの話だ。


捜査は継続しており国内の証言や証拠を集めている。次の段階では国外の証言を取って、結論を出すことになる。現段階では国外の証言は全く取れていない。司法長官が対象の国々との法的相互協力(MLA)をアレンジ後、その許可が出るのを待って、捜査を終わらせるために推進することになる。


一部で言われているような、副検事の殺人事件は、本件とはリンクしていない。米国司法省の捜査とMACCのそれは殆ど同じである。」


引用終わり
このような話で言い逃れができると本気で考えているとは思えませんが、700億円を超える金額の寄付を受けたという話を信じるには金額が大きすぎて、反証があればあればともかくも、今の段階で信じる人は皆無でしょう。


1MDB事件とは別にその子会社のSRCの42百万リンギの金融スキャンダルの問題もあることも忘れたはいけません。


これらの事件の火消しのため、当時の政府が多額の金をばら撒き、人事を動かしたことも明らかになっています。

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