監視カメラによる顔認証システムの導入

中国の監視カメラの稼働状況のすさまじさは既に知れ渡っていますが、マレーシアでも、ジョージ オーウェルの“1984年”という小説に一歩近づきつつあるかのようです。


ペナンで警察庁長官が顔認証カメラの導入に付いて演説していますので、その要約を紹介します。記事原文は下記URLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/01/14/igp-cops-studying-facial-recognition-technology-to-fight-crime/#32vi8z367eZtJ4mp.99


Quote
ペナン島の767台の監視カメラの多くは、IBMの人工知能(AI)を使った、顔認証システムが装備されているという報告があります。


警察の指名手配リストに載っている人物に似た人物が発見されると、カメラが捕らえた、またコムターにある24時間監視カメラ制御室で認識された高解像度の写真が、即座に警察に通報されます。


ペナン警察本部にある中央指令センター(CCC)は、その場で容疑者をチェックするために係官を送ります。カメラは容疑者の動きを警官の到着まで、追跡します。


警察長官はペナンでの事務引継式に立会い、次のように述べています。


「顔認証システムは、警察が使用する高度な武器の中の一つになるだろう。


我々の研究開発チームはこれに付いて研究中だ。


ペナンでは、特にギャンブル、ギャング、強要、汚職などの犯罪の減少に集中すべきだ。この技術は、特に犯罪と戦う際に、我々の助けになる。」
Unquote


監視カメラはプライバシー保護に逆行する、という主張がなされます。


監視カメラの管理者は特にプライバシーに配慮した運営が求められ、みだりに一般公開しないという高度の機密保持の義務が課されことが担保されるならば、監視カメラの導入に反対する理由はないのではないでしょうか。むしろ、犯罪立証の助けにもなり、抑止効果も働いて一般の人の安全を守ることにもなると思います。

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