電子医療データの転送システム

だいぶ前の話になりますが、KLに住んでいたとき、腹部の急激な痛みに襲われて、自分で車を運転して近くのパンタイ病院に駆け込んだことがありました。レントゲンでは原因が分からず、CTスキャンでやっとその原因が突き止められましたが、撮影したレントゲン写真や、CTスキャンのフィルムを病院を出るときに渡されました。特に説明はありませんでしたが、それを保管しておいて他の病院にかかるときは見せなさいという意味だと解釈しました。


マレーシアで、今後3年以内に、限られた病院の間だとは思いますが、患者のデータを電子的に転送するシステムを作り上げるというニュースを紹介します。記事原文は下記URLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/03/19/dzulkefly-electronic-medical-record-system-in-145-hospitals-within-three-years/#VQjqW10z3zcPH3sJ.99



Quote


“保健相:3年以内に全国145ヶ所の病院の間での電子的医療記録システムを構築する”


同相はアセアン保健問題改革サミットで語っています。


「保健省では、全国145の病院に於ける電子医療記録(EMR)システムの3年以内の構築を計画している。これは患者情報の転送や共有に役立つ。


現在、スレイアン病院、アンパン病院を含めた国内の20%の病院が既にこのシステムを持っているが、完全稼動はしていない。新技術により、統合システムで医者や看護士が、患者の診察情報を知るばかりでなく、薬の処方を共有できることが可能になります。


保健省は調査、開発、商業化で科学とエンジニアリング(CREST)において、共同研究所と緊密に作業しています。保健を提供し解決する分野での電子革新、協同一体化開発活動、産業ネットワーク契約、製造同盟、才能開発とデジタル イノベーションのハブに焦点を当てて居ます。


遠隔医療開発グループ(TDG)とともに、国民に、対等で、価格が安く、利用可能な高品質の保健サービスを提供するために、両者は国家保健改革を支え作り上げていくことが出来ます。


保健省傘下のクリニックと病院の間の情報システムの統合をまず実施します。患者がどこに行っても、対応する医師は患者の臨床および医療情報が分かります。そして政府系と民間系も将来統合されます。」
Unquote


患者の医療データの転送システムがあれば、患者は病院のショッピングはしなくなるという期待はありますが、医師の質は決して同じではなく、同じデータを見ても医師によって異なった判断がされることはなくならないでしょうが、同じ検査を何度もやるということはなくなることは十分期待できそうです。少なくても、自分の衣料データを自分で保管して、次の病院に持ち込むということは不要になるはずです。

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