車の販売トラブル

車の所有権移転にまつわるトラブルについての記事を紹介します。割賦販売された車の所有権は、融資者にあるということを知らないと、とんだトラブルに会うということも注意事項です。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/car-owners-cheated-by-unscrupulous-brokers-promising-sambung-bayar-deals-DB1751317


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“割賦で支払うと約束した悪徳仲介業者に騙された車の所有者”


もし、いわゆる割賦販売中の車の所有権の移転がない場合、信頼できない仲介者を通して車を売ると、法律のトラブルに巻き込まれることがあります。


車は不法目的で使用される場合があり、オーナーがローンを利用している場合、仲介者がローンを引き継がない場合があります。仲介者が車とともに、または代金を持って消えてしまうこともあります。


車の販売の仲介者はマレーシアでは一般的であり、ネット上のフリーランスの仲介業者も存在します。手続きは簡単そうに見えます-販売権をエージェントに与えるという合意書にサインした後、車をエージェントに引き渡す。車が売れた後、エージェントは自分の取り分を差し引き、所有者に残額を渡します。しかし、すべてのケースがそううまくいくわけではありません。


マレーシア自動車クレジット会社協会連盟の法務部によると、エージェントが行うこのような取引は不法だとのことです。「多くのオーナーが割賦払いを使っており、罠に落ちています。エージェントの中には法外な手数料を要求したり、オーナーが心変わりし、取引を止めて車を取り戻すということもあります。多くの人は銀行ローンに縛られていて、支払いを続けなければなりません。この10年、特に若者のトラブルが頻発しています。エージェントが法に違反し、訴訟したとしても、多くは期待できません。


ハイヤー パーチェス法1967年の38条では、ハイヤー パーチェス契約の下での品物の廃棄、販売、または品物の移動、その他の手段によってオーナーを騙し、または騙そうと試みたものはすべて有罪になり、最高3年の収監または最高3万リンギの罰金、あるいは両方が科される。このようなエージェントは手中にある車を乱用し、道路税や保険も無視することが知られています。このような目にあったオーナーは国内通商消費問題省に届け出ることを勧めます。」とのことです。


スランゴール警察の犯罪防止及び社会安全局では「車のオーナーはもし、ローン中ならば、車を売るのは不法なので、車を売るのにこのようなエージェントは使うべきではありません。 取引を行う前に、ローンを提供している金融業者の同意を得るのが必須です。車のオーナーは金融業者です。ローン完済後、車の所有権が移ります。もし、不法目的で悪徳業者が車を使うと、車のオーナーは尋問を受けることになります。我々は調書に尋問を記録し、解放されるまで、多くの説明が必要になります。違反切符を切られたとき、自分がその時運転していないことを証明する必要があります。大変なことであり、リスクに見合うものではありません。」と語っています。


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特にローン中の車を売る場合は、高度の注意が必要とのことです。


ちなみに、ハイヤー パーチェスというのは実質的には割賦販売ですが、金利という概念はイスラム教では禁止されているため、金融機関が対象物を購入し、それを購入者に割賦で販売するという形式をとるものです。その差額は金利ではなく、原価と販売高というように整理されています。


契約というのは紙の上だけのものにすぎず、約束は破られるものだということを前提にして、取引を実施することは、取引においては必須のことです。

人権の日

12月10日は世界人権デーだそうですが、その集会でのマハティール首相の長女である人権派の社会活動家のダティン マリナ マハティールの演説を紹介します。演説内容としては、抽象的でよく把握できない部分もあり、何でもっと簡潔に平易な言葉で語らないのかと思いますが、わかりにくくしゃべるのがわかりやすく語るよりも高等で、自分をよく見せられると考えているようです。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/12/10/msia-still-holds-to-hierarchy-of-humans-deeming-some-as-superior-to-the-rest-says-marina-mahathir#zmgTwo66l0Gprb4Y.99


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“マリナ マハティール:マレーシアには誰かが他人よりも勝っていると考える階層意識がまだある”
12月10日の世界人権デーの演説で、ダティン マリナ マハティールは次のように演説しています。


「ただ単に人種、宗教、性別故に、他人よりも勝っていると考える“人間の階層”意識が、マレーシアにはまだあります。性的多様性でさえ不適切だと考える人さえいます。


たとえ小さくても、人間を分類するために、ある人間をネズミかゴキブリと考えることは生きた例です。この考えが中に入り、拡散すると、いわゆる劣った人間に対する暴力が受け入れられるか、少なくとも無視されます。女性、子供、性的少数者は迫害され、殺されさえしますが、このような犯罪はや事件はすぐに忘れられます。前の植民地主義者でさえ、多様性を必要なものとして受け入れ、変革、変化を試み、進んでいます。


我々はビクトリア以前とビクトリア時代の規範に固執し、これらのルールは我々のものであるだけでなく、神が起源であるとさえ、信じています。もし、我々が前の植民地主義の当事者が我々に押し付けた価値、ルール、法にまだとらわれているならば、一体いつ我々は真の自由になるのでしょうか?


会社、組織、学校、大学は、労働力、戦略、カリキュラムが今日の社会の現実を反映していることを確保しようとしています。


私の過去に英国で学んだ個人的な経験では、学校の教科書を再植民地化する大きな流れがあり、その結果文学や創造的書き物をする学生は、白人である西洋人の作者が書いたものだけを学んでいることはありません。出版の世界も同じで、黒人、アジア人、中東の作者を現在求めています。なぜならば、これらの声や見方はただめったに聞かれたり、読まれたりしないからです。


歴史は、従属された人々の観点で書かれなければなりません。というのは、彼らの見方は以前のものと同等の価値を持っているからです。見方の同等な認識はゆっくりとしたプロセスです。大きな抵抗が依然としてあります。しかし、すべての人間は等しい価値を持っており、同じように重要だという事実を軽く見ています。


人権は普遍であり、人権の擁護者の仕事は、人権を十分に享受できない人々も享受できることを確かなものにすることです。人権を要求する人々は他人よりも多くの権利を要求しているのではなく、他人と同等の人権を要求しているだけなのです。」


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自ら尊称であるダティンを名乗りながら、人権は同等であると説く姿勢は説得力を持たないと思いますが。


人権を主張するなら、まず、マレーシアの爵位の廃止を説くのが先決ではないでしょうか?

マレーシア国旗

国旗についての話題を取り上げてみたいと思います。国旗の扱いについて様々な議論があることは承知していますが、一方の議論に与するということではなく、マレーシアの知識人の考え方の一つとして紹介します。詳細は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/national-flag-is-not-just-a-piece-of-cloth-NF1744825



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“国旗は一片の布ではない”


マレーシア情報局が発行している2/2019版(http://dbook.penerangan.gov.my/)
でマレーシア国旗と州旗について、掲揚と保管の正しい方法を含め、それぞれの色と象徴の歴史と意味について興味深い事実の詳細が語られています。


国旗は飾りとして掲揚される一片の布ではなく、色と象徴するものは国の主権、名誉、尊厳を代表するものです。マレーシア国旗は公式に“ジャルール ガミラン(栄光の道)”として公式に認知されています。各州と連邦領土は自ら尊重する価値を代表する象徴と色を持っています。



どの国の国旗の色や省庁は具体的な意味を有しており、尊重されなければならず、変更したり、ないがしろにしてはいけません。どんな勢力であれ、ないがしろにすることは受け入れられません。


国旗の重要性について、スルタン イドリス教育大学の副学長によると、「ジャルール ガミランは国の独立を象徴し、その威厳は守られなければなりません。国の象徴として公示されたものは定められた規則に従い使用されなければならず、不適切な場所に置いておいてはいけません。国旗を侮辱する者に対しては追随者が出ないように厳しい処置がとられなければなりません。ジャルール ガミランをないがしろにするものは誰であっても、標章名称(不適切仕様の防止)法1963年と国家象徴(表示の管理)法1949年で処置されます。」とのことです。


社会活動家のタンスリ リー ラム タイは「マレーシア人はジャルール ガミランを高く尊敬しており、省庁はメディア、NGOと共同してこれを推進しなければならない。マレーシア人は国旗に誇りを持たねばならず、その旗を持つ国にいることを忘れてはならない。国旗だけではなく州旗も同じだ。」


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どこかの国がマレーシア国旗を焼いたという記事が以前ありましたが、国交断交を含めた何らかの処置がとられたという続報は聞いていません。国家としての行為ではないので、厳しい処置がとれないということなのでしょう。


マレーシア国旗の意味としては、赤と白のストライプが13州と連邦領土を象徴し、左上の青の四角の中の三日月は国教であるイスラム、14本の輝きを持った星はストライプと同じで13州と連邦領土を象徴しているといわれています。

高速道での取り締まり

12月7日(土)の午前1時から始めて、当日夜遅くまで行われたPLUS高速道での取り締まり結果について紹介します。この記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/169-summonses-issued-to-commercial-vehicles-on-plus-expressway-JB1740784


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“高速道路での取り締まりの結果、160通の違反切符が切られた”



PLUS高速道のタンジュンマリム料金所からジャラン ドゥタ料金所までの南北自動車道の間で実施された、商用車に焦点を絞った取り締まりの結果169通の違反切符が切られました。違反の中身としては、43通が緊急車線での停車によるものでした。運転手の言い訳の例としては、“眠気を感じたので、高速道沿いのサービスエリアまでいかずに、車を止めた”というものですが、このような行為は他の車両、特に二輪車の運転手には、危険な行為です。


取り締まりは先週木曜日から始まり、今週月曜日まで続けられるということです。他の違反は有効な免許証なしでの運転、後部ランプが点かない、その他のテクニカルな違反でした。
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商業車に的を絞った深夜の取り締まりは、多くはトラックが対象だと思われます。運転しているのはプロのドライバーだと思われますが、有効な免許を持たない運転というのは無免許ということになります。無免許で大きなトラックを運転しているとは恐ろしいことです。


後部ランプの不点灯のケースにも違反切符が切られたということですが、車検制度がないマレーシアでは自己で車両点検をしなければならず、日本の制度よりも自己責任がより求められるより厳しい制度です。日本の制度でも始業点検は運転手の義務とはなっていますが、車検制度で点検能力がないものにも大きなお世話ともいえる救いの手が差しのばされています。

道路税の更新


1年に1回必ずやってくる、自動車保険の更新と道路税の支払い時期がやってきました。


事前に自動車保険を更新し、その後に道路税を支払うという順番になります。保険料が支払われていないと、道路税の支払いはできません。


2年前に、保険会社との行き違いがあり、現在は日系の保険会社から、某外資系の保険会社に変更しています。保険更新時期の1か月前から、事前の案内が保険会社からあり、まったく不自由は感じません。NCD(ノー クレイム ディスカウント:保険金の無請求による割引)もそのまま引き継がれるので、保険会社を変えることによる不利益は全くありません。


保険金を支払ってから1週間以内に道路税を更新しないと、保険金を支払ったデータが抹消されるという説明を日系の保険会社から受けたことがありましたが、切り替えた保険会社の担当者はそのようなことはない、と言っていました。どちらが正しいのかは不明ですが、あえてどちらが正しいのかを確かめるため、1週間経過後の支払ってみるという挑戦をしてみたい衝動がありましたが、無用の波風を立てるのも面倒なので、1週間以内に更新しました。


今度の保険会社の担当者が言うには、車両番号だけ言えば、POSでも更新できるということでしたが、JPJ以外で支払う2.5リンギを節約するためというよりも、面倒だと思われるJPJの処理状況を見届ける意味もあって、今回はあえてJPJまで道路税を支払いに行ってきました。


KLにいたときは、ミッドバレーのPOSを利用したり、KL近郊のカレナジャヤのJPJに行ったりしたりでしたが、ミッドバレーは駐車場の空きを見つけるのが困難なこともあり、カレナジャヤまで行くことが多かったです。


イポーのJPJはテスコの道路を挟んだ向かい側にあり、駐車場のスペースは広大ですが、空きを見つけて、やっと駐車できるという状況です。建物はA棟からF棟まであり、役割ごとに異なる建物に分かれています。免許の更新や車の所有権の移転手続き、道路税の更新などはD棟で行われています。D棟の前には、写真屋などが出店しており、人の出入りも多いので、一見してすぐわかると思います。


受付カウンターで用件を言うと、それに従って受付番号を発行してくれます。私が受け取った番号は2279番で、その時2240番が呼ばれていた時でした。40人ほど順番待ちしていることになります。そのほかの用件でJPJに来ている人も当然いて、椅子に座れないほど、順番を待っている人であふれかえっていました。小一時間して順番が来たので、指定された番号のカウンターに行くと、まずICを要求され(役所で手続きするにはICは必須)、未払いの罰金の有無を調べるのか、オンラインになっているPCでパスポートのデータを確認し、そのうえで道路税の納付が受け入れられ、今後1年間使うことになるシールが発行されました。支払いはクレジットカードでOKでした。


時間を節約するためならば、POSで手続きしたほうがいいのは間違いがないと思います。ただ、今後免許の更新もあるので、JPJに慣れておくために、マレー語オンリーのJPJで手続きしてみたものです。