ドリアンの季節到来

そろそろ、ドリアンが市場に出回る時期になりましたが、販売は必ずしも好調ではないようです。ドリアンに関する販売者と購入者の記事が当地の新聞に出ていました。


引用はじめ
13年前に軍隊を退役し、その後13年間ドリアンを販売しているアーマッドさんは次のように語っています。「最近、商売はだんだん悪くなっている。以前は、客は一度に、少なくとも8個は買っていったが、余裕がなくなったのでせいぜい2個しか、買っていかない。


昔はカンプン ドリアン(低級品)はサイズやひとやまいくらで売っていたが、今は高級品のように重量で売られている。出始めの時期は、地元のカンプン ドリアンは高級品とそんなに変わらないと言っても間違いではない。タイ産のドリアンや他のタイの果実、リンギが弱くなったので、高くなっている。」


彼は低級品をサイズにより、キロ10リンギ~15リンギで売っています。更に彼は、みんなが考えているのとは違い、ドリアンの販売者は儲かってはいないと次のように言っています。


「売値は上がっていますが、仕入れも上がっています。輸送費も掛かっていることも忘れないでください。イポーからマノンに行って、毎朝、農園から新鮮なドリアンを仕入れて戻ってきます。不良品のコストも考えなければなりません。客は不良品を返品してきますが、われわれは、農園に返品できません。損失のチャンスを少なくするため、仕入れは少なめにしています。高級品の扱いはやめました。他の果実と違い、ドリアンは一夜明けては売れません。売れ残ったら、取り除いた不作品や自分で割ったものと一緒に、夜市でひとやまいくらで、値下げして売ります。自分の店で安く売ることもあります。最近は暑い時期が続き、豊作が見込まれるので、今のシーズンは2月まで続くと見ています。」


クアラ カンサーに自分の農園を持っている、リムさん(68歳)は他の業者よりも、少しだけ安く売っています。「時間つぶしにやっているので、儲けには関心がない。とはいえ、以前は毎日100個は売れたのに、今は20個に落ちている。」


低級品をキロ20リンギで売っている他の業者とは違い、リムさんは小さいサイズをキロ10リンギ、中サイズをキロ13リンギで売っています。高級品のムサン キングを他の業者がキロ60リンギで売っているときでも、彼は45リンギでOKだと言っています。「そうしないと、客は秤に載せるのが怖くなる。消費者はドリアンをちょっと食べたいだけなのです。とにかく私の客の殆どは常連です。」


銀行を退職したデスモンドさん(59歳)は、以前よりもドリアンを買わなくなった言っています。「以前は私の家族は毎週ドリアンを食べていました。今は月に1回だけです。品質を確かめるため、まず割ってくれと業者に頼みます。以前は1個5リンギでした。今は小さいもの2,3個で40リンギします。」



以前トラック運転手だったデバルギさん(65歳)はカンプン ドリアン1個に20リンギ払おうとは思わないと言っています。「最近ドリアンを食べたのは、弟からもらったものだけだ。ドリアンを買うよりも家族の食事に20リンギ使ったほうが良い。」
引用終わり


パサール マラム(夜市)に行って、安いドリアンを探してみることにします。

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