ゴルフ場の苦境

ゴルフ場が経営不振で、身売りが相次いでいると言う記事が当地の新聞に出ていました。


引用はじめ
クランバレーに於ける土地需要は、開発業者とゴルフクラブにゴルフ場の変身をさせています。


いくつかのゴルフコースは再開発に供され、またなかにはサイズを小さくするところも出ています。調べたところ、10箇所のゴルフコースがこの傾向の影響を受けており、これは最近の経済状況によって、より悪化しているゴルフ需要が落ちている結果でもあります。
新オーナーにより18ホールのゴルフ場が9ホールのゴルフ場に縮小されたのがフル スランゴールのスレンダー ゴルフ リゾートです。フル スランゴール地区評議会は、「プロジェクトは評議会が許可し、低家賃住宅、一軒家、商業施設になります。」と語り、名前を変え、複合開発が行われると発表しています。9ホールのうち、4ホールが完成し、残りのホールが工事中のところで、ゴルファーがプレーしています。「プレー代金は工事期間中20リンギで月会費は100リンギです。」と会員は語っています。


クンダンレークス カントリークラブは18ホールが9ホールにダウンサイズされました。5月から9ホール部分で採砂作業が実施されています。1993年から開場されているこのクラブのGMは語っています。「経営はうまくいっていない。採砂が終わったら複合開発を実施し、クラブは閉鎖し、残っている9ホールには開発を実施する。他のクラブでは平均2000人のメンバーがいるのに、われわれはメンバーが400人しか居ない。」


ラワンのエメラルド ゴルフクラブは2009年に開場しましたが、3年以上前にクラブは閉鎖され、公共公園になっています。そこを訪れると、リクレーションの呼び物として、湖ができ、他の部分は複合開発されています。しかし、コースの道、グリーン、投射灯、バギー道はそのまま残されています。


2014年にラーマンプトラ、スルタン アブドラ アジス、カジャンヒル、スバン ナショナル、モントレッズ、プランサン テンプラーは再開発されるという噂があると報じられました。ラーマンプトラでは「住居開発のため、土地を1平方フィートあたり120リンギで売った。経営状態はよくない。メンバーシィップは以前80,000リンギで募集していたが、50%以上値引きして30,000リンギにした。メンバーは4,200人いるが業績はよくない。ウイークデー パッケージとして18ホールのグリーンフィー、バギー代金、保険料、10リンギの食事券つき、全ての施設利用つきでビジター料金を120リンギでやっている。他のクラブの中では50リンギに下げているところもある。何とか浮き上がろうと、ボール ルーム、会議室、一般向けテラスやレストランを開いているクラブもある。ゴルフの収入だけで生き残っていくのは難しい。」


アンパンの人気がある9ホールのゴルフクラブにも再開発の噂があります。この地域は住宅地に囲まれており、再開発が実施されることになるでしょう。クラブが閉鎖されるのは時間の問題だと、消息筋は語ります。


この動きに対して利用者の声は様々です。
「会員権が高いのと、400リンギという料金はゴルフを高いものにしている。しかもスランゴールにはコースがたくさんある。だから事業としては厳しいし、経済状況も力にはなりにくい。」


「コースができ過ぎだから、料金を下げないと客は来ない。クラブを維持するために開発とクラブを統合する考えは良いと思う。ゴルファーがゴルフコース内に住む機会を提供することになり、スポーツを続けるのを励ますことにもなる。クラブは事業を多角化し、主要収入源として、ゴルフだけに頼るのではなく他の分野からの収入を産み出すことになる。」
などの声が出ています。
引用終わり


ゴルフコースは需要を大幅に上回る、供給過剰の状態と言えるようです。
料金を下げても、客が増えるような構造ではないと思いますが。数が多すぎるので、供給を減らすしかないのではないでしょうか。利用者としては大変お得な状況ですが、これがいつまでも続くということはありえないと思います。

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