ガソリンスタンドの苦境

マレーシアのガソリン価格は、現在,水曜日に翌日の木曜日から翌週の水曜日までの価格が公表され、1週間の間、固定価格が維持されています。ガソリンは必需品なので、額自体は小さいものの、その価格動向は関心が高いと思います。以下の記事が新聞に出ていました。要約して掲載します。


引用はじめ
政府はガソリンの自動価格メカニズム(APM)について、利害関係者と相談の上、来年半ばに見直そうとしています。これはガソリンスタンドの事業主からの、「2014年12月から従来の補助金システムに代わって管理された変動価格制が実施され、APMがどのように運営されているか」に付いての苦情が寄せられているからです。


ガソリンスタンド事業者は「新システムで、ガソリン価格が変動し、在庫レベルも変動した。1983年以来、APMはガソリンの小売価格を決定し、政府が市場での原油価格の変動を吸収していた。過去3年間で3,500軒あるうちの120軒のガソリンスタンドが廃業した。」


これに対して国内取引消費相は「役所が事業者のライセンスを管理しているので、業者が言う数字はもっと小さい。しかし、石油会社から購入する在庫レベルに付いては、ガソリンスタンド事業者は力を持ってはいない。しかし、苦情を聞いていると、石油会社と、ガソリンスタンド業者間の誤解があるようにも思える。役所としては在庫レベルを検査し、現在のAPMの見直しを真剣に実施し、双方が公正な取引ができるようにすることを考えている。原油価格は今上がっている。したがって、ガソリンスタンド事業者の側に立って、インフレを引起すのを恐れる。」
引用終わり


ガソリンスタンド業者は変動価格の下で、価格が上がると石油会社から在庫を押し付けられ、下がると在庫の積み増しが減らされるという関係にあるようです。資本の論理がここでも貫徹されているということになるのでしょうか。


利用者としてみれば、数セン価格が上下しても、実際のところ、支出額の上下はたいした金額ではないので、ガソリン価格の変動は心理的な問題に帰結するという感じでしょうか。


またガソリンスタンド業者はクレジットカードの場合、1%をクレジットカード会社に取られるので、それも痛いと言っています。しかし、そういわれても、やはり、便利なのでクレジットカードを使ってしまいますが。

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