ドリアンの育て方

ドリアンの育て方に付いての記事が新聞に出ていましたので、紹介します。ドリアンを食べる人は多いと思いますが、育て方を知っている人は多くないと思いますので。


引用はじめ
ドリアン、特にムサンキングやD197を育てたいと思っている農家は、最高の品質のものにするために、他の種類のドリアンを植えるという正しい植え方を心がけなければなりません。ムサンキングは猫山王としても知られていて、最も人気がありますが、同じ農地内に、少なくとも3種類の品種を育てることを推奨します。100本のドリアンの木を植えるとすると、60:20:20に品種を分散します。すなわち、60はムサンキング、あとの20づつは他の品種にします。他の品種としてはD24(別名ブキット メラーまたはスラタン)とD168(別名IOIまたはハジャ ハスマー)が勧められます。


木の間隔は最低10m空けます。異なった品種を植えるという技術は、スムースな受粉と、単一の品種に依存する必要がなくなり、収穫量の確保を達成するのに大事な点です。D99(別名コップ クチル)もいいです。これは他の品種よりも、結実期間が長いのです。


若木の環境には特に注意を払い、、シロアリ、甲虫、葉を食べる虫などの脅威に気をつけ、殺虫剤を撒いたり、適切な肥料を与えて抵抗力をつける必要があります。若木は直射日光に晒されることから守ることも大事です。


順調に育てば5年で収穫ができます。通常のドリアンのシーズンは7月から12月です。最初は、木1本に20個のドリアンが収穫できます。10年目以降になると1本の木に最高で50個のドリアンが収穫できます。最高品質で輸出もできる品質を確保するためには安全ネットをを根元に張り、落ちたドリアンが地面に直接あたり、割れないようにしなければなりません。ネットがないと、ドリアンが落ちて地面に転がってしまいます。表面に土のあとがあると、価値が落ち、、輸出することはできなくなります。
引用終わり


ドリアンの価格は最近上がっているようです。ドリアンの小売価格が1個80リンギと仮定し、生産者の取り分はその3分の1程度の25リンギとし、1本の木で30個収穫すると仮定すると1年の1本あたりの収入は750リンギになります。それが100本あるとすると、1年間のドリアン農家の収入は 75,000リンギという計算になります。ここから農薬や肥料などのコストを差し引くと、手元に残るのはわずかな金額になってしまい、100本の木というと、かなり広大な土地も必要であり、専業としてやるには、ワリのいい事業とも思われません。片手間でやる事業としてはいいかもしれませんが。

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