リンギ高

リンギ高が顕著になりつつありますが、これはマレーシア人にとっては歓迎のようです。


これに関する新聞記事を紹介します。原文は下記URLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/01/06/experts-see-good-tidings-in-firmer-currency/


引用はじめ
リンギ高および株式市場がしっかりしていることで、輸入品価格が安くなったり、外国での教育が更に安くなるといった効果が出てきています。


マレーシア国立商工会議(NCCIM)総裁は語っています。「リンギ高は国家経済への自信の表れだ。市場にはいい雰囲気が出ている。重要なのは、リンギの安定であり、産業界は外国為替に対してヘッジしなければならないことは望んでいない。しかし、輸出のコストは上がるので、リンギ高は双刃の剣でもある。」


マレーシア小売チェーン協会(MRCA)総裁は語っています。「輸入品にかなり頼っている小売店にとってリンギ高は好都合です。最終的には、為替で製品の価格が安くなるので買い物客にはメリットがあります。株式市場が好調なのも、小売店と消費者にはいいニュースです。人々は市場で簡単に稼げるのでより買い物をし、それは業者にとっては歓迎すべきことです。」


マレーシア インド人商工協会(MAICCI)総裁は語っています。「ポジティブな展開は、国の改革が正しい軌道上にあることを示しています。リンギが対米ドルで4リンギの壁を破り、株式市場が上昇しているのは、政府の経済改革の成果を物語っている。業者も消費者も現在低いコストを享受している。」


テイラー大学の副学長は語っています。「リンギの相場は継続し、4リンギ以下の水準に強化されると予想される。教育部門をみると、子供をある部分または全過程を、米国、英国、オーストラリアなど外国で学ばせようとする親には有利であり、この傾向は続くことになるでしょう。リンギ高はマレーシアに来る外国人学生には大きな影響は与えないと思います。教育言語として英語を使用する他国よりも、我々はまだ比較的割安で、質の高い教育を求める外国人学生に好まれる場所のひとつであり続けると思います。」


サンウエー教育グループの上級取締役は語っています。「親の中には子供を更に勉強させるため、外国に送り出す人が増えるでしょう。我々に子供を託している親の熱意を感じています。より高い高等教育をずっと支えていく自信を親たちは持っています。」
引用終わり


自国通貨は高いほうがいいのか、安いほうがいいのかという問題は、立場立場やそのポジションによって全く異なりますが、総じてマレーシア人はリンギ高を好ましいと思っているようです。


マレーシアの主な輸出品はLPGガスや、パームオイルなどで、工業製品は殆どが外国企業の組み立てを行っているに過ぎないので、リンギ高の自国経済への影響が少ないためであるという背景があるのではないでしょうか。原油価格の上昇基調もリンギ高の要因になっています。


更に中央銀銀であるバンク ネガラ マレーシア(BNM)の政策金利が現在の3.25%から今月下旬には引き上げられるだろうという観測も流れており、それもリンギ高の要因になっていそうです。


ちなみにRHB銀行では定期預金金利を13ヶ月もので3月まで4.25%PAというプロモーションを始めました。金利は強含みという状況を睨んでのことでしょうか。

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