両替商が現金不足?

両替商に現金を供給している“問屋”で多額の現金が盗まれたため、両替商が現金不足に陥っているとニュースが掲載されました。原文は下記URLを参照願います。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/01/29/cash-crunch-hits-kl-moneychangers-few-outlets-face-supply-shortage-due-to-rm8mil-theft-at-currency-w/


引用開始
KL市内の両替商の中には、大手の通貨供給元が800万リンギの盗難にあったため、現金不足に陥っている店が出ています。両替商の業界では、通貨の供給元というのは、店頭に現金を配達する親の会社です。


消息筋によれば、1月26日(金)に店頭に配達する予定の現金を、スタッフが持ち逃げしたということです。


市内の店頭の一部では現金不足になっていますが、客に対して、「全体としての需要にはマーケットには十分な現金がある」と客に説明しています。


警察の経済犯罪局は次のように語っています。「今は詳細は明かせないが、操作中であるということは間違いない。」


消息筋によれば、犯人は複数の内部犯行だったということで、次のように語っています。「犯行に経緯に付いて大規模な捜査が実施されている。」


主要なショッピングモール内の6軒の両替商をチェックしたところ、盗難が合ったという報告があった割りには、平常通りのビジネスでした。両替商の店頭では、日曜日の午後ですが、通行人がレート板をチェックし、客が長い列を作っていました。週末の混雑に対応するため、2軒のスタッフも総出で対応していました。


隣の店頭では、20の通貨のうち、15が“売り切れ”となっていて、閑散としていました。在庫があるのはユーロ、シンガポールドル、ブルネイ ドル、カナダ ドル、ニュージーランド ドルだけでした。こんなことはよくあるのか訪ねられた、ある匿名の店員は「時には週末に現金が来ず、“売り切れ”というのはあります。盗難があったのは知りませんでした。」


マレーシア現金サービス事業協会長は「盗難の件については、ノーコメントです。もし、そうならば、適切に捜査がされるでしょう。協会には5軒の問屋があり、資金力は問題ないので、市場の需要に対する問題は全くないと考えている。」と語っています。


昨年9月のベルナマのレポートによれば、同氏は昨年の両替事業を全国で800億リンギ、通貨の卸事業を150億リンギの規模だと推計していました。
引用終わり


両替商の利益はスプレッドといわれる、売値と買値の値差がら、人件費、家賃などの諸経費を差し引いたものになりますが、スプレッドはせいぜい1%から数パーセントなので、取扱高が業界全体で150億リンギということは、両替商事業というのはそんなに大規模な事業ではないということが分かります。

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