マレーシアの胃がんの現状

胃がんに関する記事を紹介します。原文は下記URLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/02/12/hard-to-stomach/


引用はじめ
多くの病気は肌の色や信条に関係しませんが、胃がんに関しては少しばかりこの例外で、患者は人種に関係しているようです。


例えば、胃がんの患者数は日本と南朝鮮に多く、両国ともそれぞれ50歳と40歳の人たちに検査プログラムを有しています。


臨床腫瘍コンサルタントの見解は以下の通りです。
「マレーシアでは、中国人はマレー人に比べて、3、4倍胃がんになる確率が高い。マレー人はガンに最もなりにくい。インド人も胃がんのリスクは中国人と同じぐらい高い。


東アジアの民族の類似性は食習慣に拠るもののようです。胃は食物を処理する場所なので、食べたものが中に入ってきます。この食事の中身に関係がある可能性があります。生の肴を食すこと、キムチを食すこと、またはもっと一般的な食事のある要素が、胃がんの原因となっているのかも知れません。


胃がんの危険因子には、塩分が高く漬物食品や処理された肉も含まれます。他には、男性であること、喫煙、食物繊維不足、家族の胃がんの病歴があり、家族の胃がん病歴には、遺伝性瀰漫胃がんと家族性腺腫瘍ポリポシスのようなある種の稀な遺伝性条件も含まれます。


この病気特有の危険因子は慢性的なヘリコバクター ピロリ菌の感染です。
ヘリコバクター ピロリ菌は胃潰瘍を引起すことがあり、時には慢性的胃潰瘍は胃がんのリスクを高めることがあります。しかし、この一般的な感染は抗生物質で治療できます。


人間が50歳代になると、胃がんのリスクが高まる一方で、マレーシア人は若い年代で胃がんになることがあります。胃がんの悲しい出来事のひとつは、マレーシア人の40歳代、50歳代というまだ若い年代の患者がいることです。更に悪いことに、通常これらの患者は病気が進行した段階で医者にかかります。2007-2011年のマレーシア ガン公式報告によれば、4分の3の患者が、ガンが既に胃から転移しているステージ3とステージ4になっている段階で診断されています。


大体、胃がんは初期の段階では症状がなく、したがって自覚がありません。ガンが進行するにつれ、症状が出てきますが、共通の症状の一つは胃の痛み-上腹部の痛みです。問題はこの痛みが、よく知られている胃炎と間違われることです。他の症状としては、説明できない体重減少、食欲不振、少し食べてもすぐ満腹になる、食後の不快感、胃からの出血を示している暗い黒色の便、などがあります。


末期では、食べ物が入ってくる胃の上部がブロックされ、飲み込むのが困難になり、腫瘍が消化された食べ物を胃から十二指腸への流れをブロックし、胃の出口が妨げられ、吐き気を催したり吐いたりします。


転移したときには骨の痛みが出ることがあります。肝臓が膨れ、そのため腹部が膨れます。腹水と呼ばれる症状がでて、腹部に水が溜まるかもしれません。これは腫瘍が局所に拡大するためです。


患者は通常、激しい腹部の痛み、ヘモグロビン レベルの低下による倦怠感と生気喪失、食欲欠乏、激しい体重減少、黒色の便などの症状が出てきます。いいニュースとしては、マレーシアで胃がんは10万人に5人未満しか出ておらず、そんなに頻繁に起こる病気ではないということです。女性では10番目に多いガンであり、男性では8番目に多いガンです。


胃がんの疑いのある診断に、最初にやることは内視鏡検査と生体検査です。生体検査はガンかどうかの確認時に行います。生体検査でガンと確認されたら、ステージングと呼ばれる段階に入ります。一般的には、今は、陽電子放出断層写真(PET)スキャンを実施します。PETが利用できないときはコンピュータ 断層写真(CT)スキャンを実施し、おそらく骨のスキャンも同時に行います。これに基づいて患者にどの治療法が適しているかを決定します。


ステージ1かステージ2の場合は回復可能なので、手術がお勧めです。ステージ3の場合は、化学療法、放射線療法、手術の組み合わせです。ステージ4の場合は、基本的には緩和処置ー症状のコントロールです。


胃がんの初期の段階には”大陸大分割”というのがあることは承知しています。日本や南朝鮮のようなアジアでは手術が唯一の治療だと信じられており、D2手術という、とても幅広い手術を行っていて、手術だけで80%以上という治癒率を誇っています。


米国では、化学療法-放射線療法が最初に来て、手術がその後に続きます。


ヨーロッパでは化学療法がまず先で、ガンを少し小さくしてその後手術を行い、その後放射線を加えるかマイナスするかとなります。


マレーシア人の胃腸外科医の多くはD2手術の訓練を受けていないので、殆どの胃がん患者は、もっと簡単な、胃を摘出するという傾向にあります。そのため、拡張した手術の不足を補うため、手術後、化学療法や放射線療法などの追加的な治療が必要になります。D2手術は通常、胃、脾臓、膵臓の頭、腹部の諸器官を覆っている膜である大網、腹部のリンパ節のかなりの数の切除を行います。


一方、ステージ4では、がんの症状をコントロールするのを助けるための手術、化学療法、放射線治療は別にして、新しいターゲット療法も実施されています。例えば、最初の化学療法がうまくいかなかったら、化学療法に加えて、VEGF阻害剤ラムシムラブのような薬品を使用することも可能です。ステージ4の患者が化学療法に反応している一方で、問題はガンはすばやく戻ってしまい、第2線の化学療法がいい結果を出せないことです。このような患者を救うためのよりよい、そしてより新しい薬、これらの患者の生き残りを改善または強化するために使える、ラムシムラブのような新薬が必要になります。


しかし、例えば、肺がんなどに比べて、いい効果的なコントロールから我々はまだ道半ばです。以前ステージ4の肺がん患者の生存率はわずか3から6ヶ月でした。いまは1年から2年になっています。これは、分子生物学がガン細胞の成長を阻止するある薬品によってブロックされる経路を突き止めたためです。直すことはできないかもしれないが、生活の質を保ちつつ生存率を上げることができれば、それはまず我々がやらなければならないことです。」


引用終わり


専門用語がどんどん出てくるので、理解しにくいところもありますが、要するに、マレーシアではマレー人の胃がんは少ないこと、胃がんの治療法はもっぱら胃の切除によっているという現状だということでしょうか。マレー人の胃がんが少ない理由は食習慣にあると推定されていますが、マレー人は塩分は確かにあまり使わないかもしれません。


私は今年の誕生日でいよいよ70歳になりますが、先進的な医術を駆使して生き延びたいとは全く思っていません。病気になったら治療などすることなく、自然に死を迎えるのが希望です。

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