日本を離れていることに対する残りの諸問題

日本を離れていることに対する諸問題に付いて思いつくまま書いてきましたが、今まで書いていない残りの諸問題を以下で書いて、このシリーズの締めくくりとしたいと思います。
以下挙げた以外に扶養者の問題があったり、それぞれの人により事情は異なることと思いますが、私自身のケースで、残っている項目を挙げるならば次のような問題があるのではないかと考えられます。
・日本での交流関係の切断
・郵便物、宅急便
・地区自治会への不義理
・家の周囲の環境保全


以下、項目ごとに考えてみたいと思います。
・日本での交流関係の切断
時候の挨拶をはじめ、同窓会、同期会、冠婚葬祭などの人間関係が原則的にできなくなります。年賀状のやり取りは基本的にできません。それでも、「帰国時に必ず連絡して!」という年賀状を高校や大学の同窓生から留守宅にもらうのですが、実際に連絡するのは遠慮しがちになってしまいます。
去年のことですが、日本に帰国中に高校の同窓会に出席できたのが最近では唯一の旧交を温める機会となりました。


大学のゼミの同窓会は教授が亡くなってからも、教授夫人を囲んで実施されていましたが、教授婦人も既にご高齢であり、案内状もこなくなってしまいました。


退職した会社からは部門ごとのOB会の案内が会社から留守宅に届きますが、全く出られません。これ以外に会社の同期会も毎年、自主的に行われていますが、これも出られません。




本当に申し訳なく思うのは、お世話になった方や、一緒に働いた仲間の訃報に接したときです。死は突然であり、葬儀に出席することは無理です。会社に勤務していたときは海外勤務中でも、香典を友人に立て替えてもらうこともできましたが、今はその伝もなく、ただ遠くからご冥福を祈るのみとなってしまいます。


親戚の方々との交流も殆どできていません。



・郵便物、宅急便


ダイレクトメールは郵便料金が高くなったからか、最近は激減していますが、自宅を離れて既に13年ですが、それでも留守宅には大量の郵便物がいまだに来ます。困るのは書留や宅急便です。帰国したときに保管期間を過ぎてしまった、書留や宅急便の不在通知を見つけることも何度もありました。宅急便は不在時でも何回か配達に来るようで、同じ品物に付いて複数の不在通知が発行されており、無駄骨を折らせてしまったことも何度もあります。



・地区自治会への不義理
留守宅が空き家状態となってから、地区の自治会には加入していません。自治会の活動はごみ置き場の管理(清掃車がごみを運んだあとの清掃、管理)、回覧板の授受、近隣の公園などの草むしりや清掃活動などで、さらに代表者を上部の自治会の委員に差し入れなければなりません。自治会に加入していないと、ごみ出しは市の指定場所まで自分で運ばなければならないというのが原則ですが、一時帰国時は自治体が管理するごみ置き場に置かせてもらっています。役員を引き受けることなしに、利用だけさせてもらっているという心苦しさはあります。



・家の周囲の環境保全
空き家にしておくと、庭木の管理や周囲の雑草取り、道路の清掃などの家の周囲の環境保全ができません。マンションならば管理費を対価にして、管理人、管理会社がやってくれる仕事なので、本来ならば、住民が自らやるべきところですが、これはやれていません。一時帰国時に隣家にせめて少しでも迷惑がかからないように樹木の手入れや周囲の雑草取りをして、罪滅ぼしをしています。


以上思いつくままに書いて見ましたが、まだ気が付かない点もあるかもしれません。

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