新首相の方針

新首相となったマハティール氏のコメントをご紹介します。記事原文は下記URLを参照してください。
http://www.thesundaily.my/news/2018/05/11/govt-probe-ag-ec-macc-corruption-and-other-abuses-updated


引用はじめ
政府は政府機関の腐敗についての調査に入ります。マハティール首相は政府機関の責任者の責任追及の可能性にコメントして、PH総裁委員会会議後に、次のように語っています。


「政府は政府機関、およびその責任者の汚職に付いて調査に入る。汚職が見つかれば、法に従って処置する。調査対象には、司法長官(AG)、選挙管理委員長(EC)、マレーシア反汚職委員会(MACC)も含まれる。汚職をしているのではないかと思われる人、または汚職をやっていたたことが分かっている人を調べるつもりだ。可能性があるのはEC委員長だ。AGが信頼を失った瞬間のAGに付いても調べなければならない。MACCは選挙中に腐敗が蔓延していた事実をそのままにしていたように思われるので、公正であったかどうかに付いても調べる。


政府機関の新しい責任者は議会によって任命されるが、現在の責任者が偏向していたか、あるいは自分たちを含めどこかのグループに肩入れしていたことが判明すれば、代わって貰うことになるだろう。手始めに、EC委員長を調べ、彼が偏向していたか汚職をやっていたかを決定する。これは復讐ではなく、国家の法に従って行われる。我々が行おうとすることが何であれ、行政担当者と法律家に相談して実施する。」


更に、州の一部で、州政府を形成するのに、混乱があるところがあることに付いて、マハティール首相は次のように述べています。


「州政府の形成や党の移動について、もし何らかの操作の証拠があれば、汚職の要素があるかどうかを、連邦政府は調査する。例えば、ワリサンは当初35議席を獲得したが、何度も数えなおした結果、29に減った。これは金を使った違反の試みであり、汚職だ。我々はこれを調査し、違反をさせるために、金が払われた証拠が見つかれば汚職として取り扱い、これらの申し立て全てを調査する。これはレベンジではなく法を尊重しているのだ。票を得るために金が使われたならば、我々は選挙の無効を宣言する。政治の腐敗は国と民主主義を損なう。」


選挙期間中の終盤の数日、マハティール氏は「政党は演説をしないで、代わりに金を配っている。」と批判していました。


引用終わり


汚職が蔓延して、人々の批判が高まっていた状況が変わることになるでしょうか?


マハティール氏は早くも早期退陣を示唆していて、後継に現在収監中の、敵対していたアンワール元副首相を指名し、自分は引退して、補欠選挙でアンワール氏を議会に送り込むつもりのようです。


既に国王はアンワール氏の恩赦を承認したそうなので、マハティール氏の退任までの時間は当初の2年間よりも短くなるかもしれません。アンワール氏は現在70歳です。

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