マカオ スキャム

6月13日のチャイナ プレスの記事の、“一人住まいの引退者がマカオ スキャムのターゲットになっている”という記事が、サン紙で紹介されています。


このマカオ スキャムというのは、香港をベースにした電話を遣った詐欺で、所謂“振り込め詐欺”ですが、電話の発信源が香港であるため、追跡がしにくいという特徴を持っています。


手口は次の4タイプに大別されるようです。


1. くじに当たったので、賞品を送るために、その税金と保険料を払えというもの
2. 誘拐を装うもの、あるいはひき逃げをしたと主張して金を振り込ませるもの
3. 警察、裁判所を装い、犯罪行為に加担しているとして、預金勘定の凍結を防止するために、ある口座に金を振り込めというもの
4. 銀行を装い、未払い金があり、ブラックリストに載らないようにするために、ある口座に金を振り込めというもの


自分は引っかかるはずはないと、通常は考えますが、言葉巧みに誘導されて、引っかかってしまう人が多いというのが現実のようです。



記事原文は下記URLを参照してください。
http://www.thesundaily.my/news/2018/06/13/scammers-target-lonely-retirees


引用はじめ


6月13日のチャイナ プレスによると、大金を持った、一人暮らしの引退者は最近のマカオ スキャム シンジケートのターゲットになっているようです。


スランゴールでの最近の事例では、70代の引退した事業家の女性が、シンジケートの犠牲になって、1.8百万リンギを盗られました。


スランゴール州経済犯罪捜査局によると、今年の初めから5ヶ月間で229件のマカオ スキャムの報告があり、合計13,672,384リンギの被害が出ており、犠牲者の70%が中国人だということです。


詐欺犯は取締官を装い、電話で、「あなたの子供が犯罪を行った。」と告げます。子供に連絡をしようとしても、詐欺グループによって、電話線が乗っ取られていて、連絡が付かず、犠牲者は言われたことを信じ込んでしまいます。


昨年はスランゴール州におけるマカオ スキャムの被害が483件、30,929,003リンギあったということです。


先月の事例では、犠牲者は警察を名乗る人物から「あなたの息子さんが詐欺事件に加担していた。何もなしで釈放するために金を振り込め。」と電話で言ってきたということです。さらに犯人は「息子さんを逮捕されないようにするために、誰にも言うな。」と脅したということです。


犠牲者は合計1.8百万リンギを何回かに分けて犯人が指定した口座に振り込み、その後、詐欺だと気付きました。


犠牲者は体面を保つため、報告しないケースが殆どなので、警察に報告されるケースは氷山の一角だと警察は考えています。警察はマカオ スキャムの例を周知させ、防止するためのキャンペーンを展開していくと話しています。


引用終わり



日本で発生して既に久しい、“振り込め詐欺”もこのマカオ スキャムの一種かもしれません。

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