マレーシアの外国人受け入れ政策

マハティールが外国人の受け入れ政策に付いて、その一端を述べていますので、参考までにその記事を紹介します。記事原文は下記URLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/06/28/dr-m-malaysia-welcomes-skilled-foreigners-may-even-give-citizenship/


引用はじめ


米国マレーシア商工会議所の昼食会で、マハティールは外国人の受け入れに付いて次のように述べています。


「政府は例えばITのような我々が望む技術を持ち、マレーシアに住む外国人は歓迎してきた。永住する希望があれば市民権でさえも与えてきた。


もっと多くの人々が、産業化プログラムに貢献できる能力を持ってマレーシアに住んでもらいたい。政府は外国人労働者に対する正しい政策を取ることを見据えている。


実際のところ、我々は外国人労働者のための正しい政策を見出そうと調査し、試してもいるが、多くの間違いもしている。外国人労働者を導入する権限を入札無しで与えた会社がその過程で大儲けしたという例もある。


合法非合法、長期短期をを問わず、マレーシアは多くの入国者が来るのが予想されている。これらのことをよく調べて見なければならない。


マレーシアは例えば、中国からの多くの観光客が来るのが予想されていて、ビザの発行に付いても解決しなければならない。国境の抜け穴が多いといわれている5カ国を近隣に持つ国として、マレーシアに来る人の合法性を確保することは、必ずしも簡単ではない。これらのことは全て調査中であり、民間からの示唆は歓迎する。」


引用終わり


一時は労働力として外国人労働者に依存する政策を取ってきたマレーシアですが、その弊害に気付いて見直しを行っていることが伺えます。


一方、技術を持った外国人に付いては、審査を経て受け入れを継続する方針に変更は無いようですが、受け入れ人数は資本金の額などによって制限されています。私が2007年にワーキングビザを取ったときは、”経営指導”のためというどうにでも取れるような理由で申請され、人数の枠内なので許可されたという経緯がありました。


見境無く、外国人労働者を受け入れると、ヨーロッパの例を見ても、社会が根本から壊れて行きます。人間は一旦国に入ると、物とは違い、増殖をしていくからです。労働契約期間が経過したら、そのまますんなりと出て行ってはくれません。これが物との違いです。

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