プロモ金利

マレーシア当局は基本的にリンギの対米ドルレートを維持したい意向だと読み取れるので、リンギの為替レートの維持を狙い米ドルの金利アップに対応してリンギの金利を上げてくるだろうと睨んでいましたが、その予想に反してその様な動きは今のところあまり見られません。国内景気の落ち込みに配慮するという面を考慮しているものだと思いますが。


そんな中で、銀行によっては定期預金にプロモーション レートを提供するところも出てきています。マレーシに戻ってから、数行の銀行をチェックしてみましたが、RHB銀行が12月末まで限定で、年率4.35%というプロモーション金利を提供していました。


プロモ金利が適用される条件は、フレッシュ マネー(銀行内の振り替えは駄目)、期間は1年、最低1万リンギ。あと支店によって100を定期預金にする場合は、その20%を1ヶ月間拘束する(つまり20をセービング アカウントに入金し、1ヶ月の間引き出せない)という条件がつけられる店もありました。支店によってそのような条件が無い支店もあり、同じ銀行なのになぜ?と思ってしまいます。支店長の裁量権がそれだけ広いということになるのでしょうか。


1年経過後はそのときの実勢金利が適用されます。つまりそのとき他のプロモをやっていても、そのままではフレッシュ マネーではないので、その時点のプロモ金利のメリットを受けられません。裏技としては、一旦他行に送金し、その銀行でバンク チェックをきってもらって、プロモ金利を提供している銀行に持ち込めば、それはフレッシュ マネーになるので、プロモ金利が適用されるはずです。その間の時間的なロス(おそらく3営業日)とトランスファー フィー、チェック発行料は負担しなければなりませんが、僅かな経費です。


MM2Hの要件となっている50歳以上15万リンギの定期預金をプロモ金利適用にすることができないかという問題意識を持った方が居られましたが、まず、現在の定期預金を引き出すには観光文化省の許可が必要です。許可は簡単におりると思いますが、定期預金は自動継続が求められるので、満期になったあとは、実勢レートが適用されてしまいます。またそこで、観光省の許可をもらって預けかえるという手間が必要であることを覚悟しなければなりません。満期後は実勢レートでかまわないということでしたら、話は別ですが。


来年から、日本の銀行の海外送金について、マイナンバーが必要になるという知らせが銀行からあったので、銀行に眠っている預金は金利もほとんど付かないこともあり、マレーシアに送金して金利を稼ごうと思い立ち、国際収支項目上は投資ではなく、消費目的ということにして、(というのは、投資ということにすると、後々面倒だと直感的に思ったからです。)旧シティー銀行(現三井住友信託銀行、プレスティア)から送金しようとしました。


シティー銀行から送金するときは、予め送金する海外の銀行を登録しなければなりませんが、新銀行になってからか、既に登録してあったデータが消去されていることが判明しました。ATMカードは旧銀行のものをそのまま使えるのですが、一部引き継がれないことも、新銀行になったのでし様がないかと妥協。)


海外の送金銀行は、所定のホームに記載して、郵便で送付することも出来ますが、電子的に登録することも可能です。電子的に登録するためにはOTP(ワン タイム パスワード)が必要で、その生成機を入手する必要があります。日本に帰ったとき、その生成機を入手しておいたので、OTPの問題は無かったのですが、送金先のSWIFTコードを記載しろとか、住所はカンマで切れとか、大文字で記載しろとか、いろいろと細かい要求があり、ホームの完成にかなり手間取りました。


SWIFTコードは支店ごとに異なり、例えばメイバンクの場合は、メイ バンク イスラミックは国内ではメイバンクとして扱われますが、SWIFT コードがありません。私は作ったメイバンクの口座は、当時の勤務地であったバンギのメイバンク イスラミックだったので、海外取引は想定していなかったのかSWIFTコードがありません。仕方が無いので、メイバンク本部のSWIFTコードを記載してホームを完成させました。以前、SWIFTコードが無かった時代にはメイバンクと口座番号だけで送金できたので問題ないと思っています。

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