マレーシアの中国産果実

みかんと柿に付いて取り上げてみたいと思います。


マレーシアのトロピカル フルーツとは別に、当地でも中国産のみかんや柿も売られています。


今年の日本は暑かったためなのか、柿が例年になく大豊作のようで、去年よりも安く売られていました。安すぎて採算が取れないのか、家の近くの柿畑では柿の実が収穫されずに、熟したまま鳥がついばむのにまかされていたり、そのまま落ちて土の肥やしになるままになっている場所が多数見られました。手の届くところに柿の実がなっているのに、誰も取らないのは、日本ならではと感じ入ったものです。一方でりんごが大量にりんご畑から盗難にあったというニュースもあり、必ずしも日本人の品位が高いともいいきれませんが。もっとも其処まで貧しい日本人がいるのかとも思われるので、犯人は外国人の可能性もありますが。


日本では外国人の流入が目立っています。この状況に加えて、外国人労働者を更に入れようとしているようですが、美しい日本が失われていくのではないかと心配です。このことに付いては、別に稿を改めて書く機会があればと思います。


さて、マレーシアでもシーズンになると柿を見かけるようになります。中ぐらいの大きさで5,6個で10リンギぐらいでしょうか。先日タマン イポーのメイバンクに行ったところ、その前の屋台で大きな富有柿が4個10リンギで売られていました。普通の店では見かけないような大きさの柿で、日本でもデパ地下に行かなければ見られないような立派な柿でした。


12月になると、干し柿も店頭に並びますが、中国人でさえ干し柿は敬遠するようです。埃だらけの汚い場所で作られているのを知っているので、そんなものは汚くて食べられないということのようです。


みかんですが、中国人も正月にはみかんをよく食べるようです。みかんの黄色が黄金を連想させるので、縁起がよい食べ物として受け取られているようです。まだシーズンの初めなので、大量にはまだ売られていませんが、マレーシアでもみかんが出回ってきています。値段はシーズン前なので幾分高めかもしれませんが、1個1リンギ位の感じでしょうか。


しかし、その品質は日本のものとは雲泥の差があります。


子供のころ、コタツに入ってみかんを食べていたことを思い出しますが、当時の日本のみかんも今のマレーシアに入ってきているみかんと同じように中の皮が硬く、とてもそのまま食べられないので、中の皮は食べずに出していました。ちょうど今のマレーシアに入ってきているみかんがそのような品質のものです。


今の日本のみかんは中の皮が薄く、そのまま食べられます。ぜんぜん品質が違います。日本のものが高いのはそれなりの理由があるという事です。其処まで品質改良するためには相当の努力があったはずと推察します。同じみかんでもマレーシアに入ってきているみかんには食指が動きません。

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