1月1日のガソリン供給が心配?

1月1日からガソリン価格が月ごとの変動性にする旨が発表されて以来、ガソリンの仕入れ価格の低下を見越して、ガソリンスタンドは仕入れを控える動きを見せているようです。これは価格が下がった場合は、ガソリンスタンドは下がった価格で消費者に販売しなければならないのに対して、そのときまでに自社に積みあがった在庫には全く保障がないためです。


これに関しての新聞記事を紹介します。
原文は下記URLを参照願います。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/12/27/govt-to-ensure-no-fuel-shortage-on-jan-1/#D5jltO1rPpgZ5FAU.99


Quote
1月1日に十分なガソリンを確保するため、国内取引消費問題省の取締官がガソリンスタンドに配置されます。


同省の副部長はクアラルンプール/スレンバン高速道のガソリンスタンドを訪問して、次のように述べています。


「監視すべき対象は3,700件ある。2,300人の取締官に対して、十分なガソリンとディーゼルの供給を確保するため命令書を出した。これは12月25日にマレーシア ブミプトラ 石油業協会の会長が、ガソリンスタンドのオーナーは1月1日まで在庫を積み増そうとしないので、消費者は1月1日にガソリンの在庫がなくなってしまうのではないかと考えて、心配している、という声明を発しているのに対応したものだ。われわれにとっては、これは望ましくない声明だ。


1月1日は多くの人が車を使い、1月2日には休暇後の学校も始まる。ガソリンとディーゼルは供給管理法1961のもとでの計画物資であり、重要な商品だ。もし欠品になれば大混乱になる。ライセンスを与えられた場で十分なガソリン供給が出来ない場合には、事業者は供給管理規則1974に違反し、有罪になれば1回目は100万リンギの罰金、2回目は300万リンギの罰金とライセンス没収の可能性がある。


既に事業者には売り惜しみや販売拒否などで法に違反しないように注意する通知書を発送した。既に3分の2は発送しており、田舎のガソリンスタンドにも通知書が届くだろう。だから知らなかったとは言わせない。これはライセンスの条件でもある。」


グアン エン財務相がガソリン価格に付いて1月1日から月決めの変動性にすると声明を発表したのに続き、ガソリンスタンド業者は、今月末までは在庫を増やしたくないと報告されています。


Unquote


発展途上国特有の現象ですが、政府が品物の価格を決めて売り方まで統制するという方式は、経済の発展とともにやがて消滅していくものと思われます。かつて、日本でもコメに付いて同じような統制が実施されていましたが、今はその跡形もありません。

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