体内時計

体内時計は睡眠と食事のパターンを司り、夜と昼のサイクルを支配しています。今年のノーベル医学賞が体内時計についての業績が認められた3人の米国人科学者に与えられたほど、体内時計は重要なものです。


3人の科学者は体内時計を整え、光がシンクロするメカニズムと遺伝子を特定しました。以下は3人の科学者がインタビューに応えた記事です。


「人類は習慣による睡眠の必要性を克服する長い歴史を持っています。その最も分かりやすいサンプルは夜間の仕事です。母なる自然に反することは、衝動的な振る舞いから、肥満やガンといった生命の危険に至る深刻な結果をもたらします。


看護師や工場労働者のようなシフト労働者の健康記録をちょっと見てみてください。


WHOの2007年の報告書では、不規則な生活はガンの原因となる恐れがあるとして注意を喚起しています。昼間に働き、夜に眠るという通常のサイクルから出ることに、人類は全く慣れていないことが問題です。


他の人と同じように、シフト労働者もその体内時計は日の出と日の入りでセットされています。労働者が起きていることを強いられると、コルティゾールなどのストレス ホルモンを放出する引き金になります。ストレス ホルモンは生死の状況で血液中に放出されるものと同じものです。ホルモンは生きていることを許すかもしれませんが、悪魔との交渉次第です。


例えばコルティゾールは免疫システムを破壊する働きがあり、長期的にはガンを含む病気に対する抵抗力を弱める働きをします。このようなライフスタイルは不規則な食生活に結びつき、体の代謝が低くなり、カロリーは燃焼せず脂肪になりやすくなります。鼓動が上がり、血圧が上がり、インシュリンのレベルが通常よりも上がります。体は基本的に変化に対応する準備ができておらず、体を蔑ろにしていることになります。


短期間の体内時計の中断でさえ、体に混乱を招く可能性があります。


例えば時差がある旅行を考えて見てください。食事の時間と睡眠の時間が変わってきます。その結果感覚が鈍くなり、共感、複雑な思考、明晰な記憶さえも欠如します。このような場合、人々は赤信号を無視したり、行動の結果が見えなくなったり、過度の衝動的な行動をとることがあります。


体内時計の働きをよく理解することが科学的問題の魅力的な分野を開きました。体内時計が機能しないと、うつ病、躁うつ病、認知機能、記憶形成、ある神経障害に関係しています。


過去20年以上にわたり、科学者は薬品の効き目と摂取のタイミングについて研究してきました。タイミングを変えることで、ある成分の毒性を減じることが発見されています。今、これらの知識を、システムが働かなくなったときに何が起こるのかを理解することに活用し、更に大事なことは、新しい治療法を開発する段階に移行しつつあるということです。」


体内時計に逆らった生活は、免疫機能の障害となり、病気にかかりやすくなるというきわめて常識的なことと、それを利用した治療法の新たな開発が話されています。


われわれは、体の要求に逆らわず、好きなように生活することで、寿命を延ばせるというのが当面の結論でしょうか。

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