マレーシアの自動車産業

今日は少し毛色の変わった話題を紹介します。


マレーシアで所謂、国民車といわれるのはプロドゥアとプロトンの2社です。


プロトンは既に中国系企業に買収されていますが、プロドゥアはマレーシア68%(内訳UMW38%、MBMB系企業22.58%、PNB系企業10%、その他7.41%)、日本32%(内訳ダイハツ25%、三井物産7%)の日馬 合弁企業で、マレーシア市場において、販売台数、売上高で首位を走っています。


マレーシア勢のうちUMWはトヨタの代理店であり、日本勢のうちダイハツは既にトヨタの傘下にあるところから、もともとプロドゥアはトヨタとの関係は深いのですが、UMWはことしの3月からMBMBグループとPNBグループに対してそれぞれが保有するプロドゥア株の取得を交渉してきました。


MBMB側がUMWが提案する価格が安すぎると難色を示しているのに加え、プロドゥアの労働組合が買収提案に反対していて、交渉は現在のところまとまっておらず、交渉期限を今年の10月31日まで延長するという合意がなされたようです。


UMWがプロドゥアの持ち株比率を約70%にまで引き上げたいという理由は何なのかということですが、現在でもUMWはプロドゥアの筆頭株主ではありますが、過半数の議決権は保有していない現状に対して、70%を持てば、会社の重要事項に対する拒否権を持つ事が可能になり絶対的に会社を支配できることになります。絶対支配を目指す意図は推測の域を出ませんが、トヨタの世界戦略と密接な関係がありそうです。トヨタがプロドゥアをその世界戦略に組み込もうとしていることが伺えます。


マレーシアの自動車市場は、今でもその兆候はありますが、トヨタ勢が優位に立つマーケットにどんどんなっていくかもしれません。

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