車の盗難とポリスレポート

8月8日は数字の験を担ぐ中華系の人々にとっては、縁起のいい8が続く“いい日”のはずが、とんでもないことが発生しました。銀行に行くために駐車していた車が行方不明になってしまったのです。


銀行の周りは駐車スペースがなく、少しはなれた場所に駐車したのですが、銀行で口座開設を最終的に断られて、車に戻ろうとしたところ、強烈な雨が降ってきて、とてもじゃないけれども歩くことができない状態になっていました。


やむなくどこかの店に入って、雨がやむのを待とうと思い、特に食べたくもない、蝦面をオーダーして時間をつぶし、雨が小降りになったところで外に出て、車を駐車した場所に向かったのですが、その場所に行ってみると車がありません。市内はよく似た町並みが続いているので、ひょっとして駐車した場所を勘違いしたかもしれないと思い直し、付近一帯を捜しましたが、やはりどこにもありません。


乗っていた車は4ヶ月間ほったらかしで、洗車もしていないので窓やボディーはすすで汚れていて真っ黒で、正面のガラスだけウインド ウォッシャーで流してかろうじて運転可能な程度に前が見えるという状態で運転してきたので、遠目からも自分の車は見分けが付くはずです。探す範囲を拡大して、徒歩でスマホの地図を見ながら、探し回りましたが見つかりません。


周囲はだんだん暗くなり、道路には道路に面したレストランがイスとテーブルを並べて、道路上で営業を始めました。何回も同じ道を通ったので、道路に面したテーブルについていたお客さんも私の行動を不審の目で見ているのを感じました。(これは思い過ごしかもしれませんが)


だんだん時間が経つにつれ、道路に駐車していた車も次々に家路に向かい始め、道路に駐車している車もまばらになってきました。この段階で「車が盗難にあった。」ことを確信し、盗難届けを出すため警察に向かいました。


もう、遅い時間でしたが、警察には届けを出す人が何人か順番待ちをしていました。自分の番になって、「車が盗難にあった。」ことを申し立てると、係官が「事件の概要を自分で打ってくれ。」というのでパソコンのキーボードをたたいてあらましを報告しようとしたところ、「行間は空けないで、段落なしで打つように。」との指示があり、指示通りに打って報告を終えたところ、係官が補足質問を出してきて、係官が自分でレポートを完成させました。


ところが、その係官にはポリスレポートをオーソライズする権限はないらしく、「カンポン タワスにいるサージェント ヤズリーに今から会いに行け。電話しておくから、今すぐタクシーで行ってくれ。現場写真も撮らなければならないから。」との指示。こちらはポリスレポートをお願いする立場なので、その指示通り、カンポン タワスの警察署にタクシーで向かいました。


指定場所に行くと、警察の敷地は2つに分かれており、向かって右側が訴えを取り調べる部署のようで、泊り込みの場所もあり24時間体制のようでした。サージェント ヤズリーに面会し、先ほどと同じように説明し、補足質問を受け、それに回答してレポートを最終的に検証されたあと、彼がレポートにサインしてその控えを渡してくれました。


その後「今から現場写真を撮りに行くから、同行するように。」との指示があり、運転手も含め、3人で現場に向かい、駐車した場所の写真を撮り、親切にも自宅まで車で送ってくれました。


自宅への車内で、「車の登録証と入っている保険会社との契約書のコピーを、明日送ってください。」とのことだったので、「スキャンしてメールかラインまたはwhat’s upで送ってもいいですか?」と聞いたところラインは使っていないがメールまたはwhat’s upならばOKとの事だったので、翌日、要求された書類をスキャンしたものをメールで送付しました。


以上ポリスレポート発行までを少し細かすぎる嫌いはありますが、説明させていただきました。

次回はこの件について更に後日談があり、紹介させていただく予定です。また銀行チェックの件もありますので、触れられたら触れる予定です。

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