新政権での不動産開発計画

マレーシアの新政権発足後、実業界をはじめとした各界の著名な有識者を集めて、賢人会議とも言うべき顧問団が形成され、様々な提言を政権に対して行っています。


KLの中心部であるKLCCの開発に関する、この顧問団に関する記事を紹介します。記事の原文は下記URLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/06/21/cep-concerned-over-oversupply-of-office-and-commercial-space-in-kl/


引用はじめ


著名人会議(CEP)は、ペトロナス ツイン タワーがあるKLCCに於けるショッピングモールと 事務所スペースを拡張する計画を警戒し、市内の事務所および商業スペースの供給過剰について関心を寄せています。


KLCC不動産ホールディングス社(KLCCP)の代表者であるハッシムはKLCC地域の開発状況に付いて、CEPに状況説明後に、CEPの事務所の外で次のように語っています。


「KLCCの専門の開発業者として、KLCCの開発と同時に市場にも注意を払わなければならない。CEPはこの地域の事務所および商業スペースの供給に高い関心を寄せているようだ。KLCCPの役員会はKLCC地区の拡張計画状況について、決定事項を明らかにする予定だ。現在入札段階にあるが、数字や市場を見て意思決定することになる。」


4月にKLCCPはモールへの集客増を目指して、ペトロナスによって開発された小売プロジェクトを取得するかもしれないと報じられました。プロジェクトはKLCC近くの鉄道の駅までショッピング区域を拡張するというもので、2022年に完成が予定されています。


引用終わり


私自身はKLを離れて1年以上になるので、KLCCの現在の状況ははっきりとは掴めませんが、LRTのKLCC駅とスルヤKLCCの間にもっとショッピングスペースを作るということでしょうか?


KLCC地域やミッドバレーなどは、まあまあにぎわっているので、ショッピング スペースのテナントは採算が取れているだろうという推測は出来ますが、ちょっと郊外に出ると、採算が取れているとは思えないテナントが多いように見受けられます。テナントの回転が異常に速いというのも特徴です。採算が取れないので、見切りも早いということだと推察されます。


前政権時に、KLの再開発計画が発表されていましたが、あのまま実現すると、不動産スペースの供給過剰は明らかで、今後は中国からの資金流入もあまり期待できない中、計画見直しは必至だと思われます。

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