”eCall“緊急対応システム

マレーシアでは、事故発生の場合に緊急電話を自動発信する”eCall” と呼ばれるシステムの実験に入ることが報じられています。新聞の原文は下記URLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/01/18/trial-run-for-ecall-emergency-system-liow-carmakers-encouraged-to-add-feature/


引用はじめ
”eCall“という緊急対応システムが、将来、国内で必須の機能となるの先立って、今からマレーシアで試験運用されます。”eCall“は緊急警報を”緊急通話番号999“に送り、それぞれの緊急対応機関に通話を繋げます。


これに関し、マレーシア道路安全協会(Miros)とマレーシア電信電話会社(Telecom)との協力関係締結の調印に立ち会った交通相は次のように語っています。


「政府が、その有効性を計量するために、国内カーメーカーが”eCall”を車に装着することを進めたい。Mirosは現在このシステム実施に向け、多くの自動車メーカーと議論しているところです。この自動警報システムによって、救急車が事故現場にできるだけ早く到着できるようになります。事故の最初の10分から15分が“ゴールデンタイム”と言われる時間であり、もし救助が犠牲者に到着するのが間に合えば、更に多くに人命を救うことが可能となります。政府は2020年までに、交通事故死亡者を50%減らしたいと考えています。


”eCall“が作成したデータはMirosが調査分析するのに使われ、将来の事故削減を可能とする改善を描くことができます。安全装置は所有者のコスト増にはならないようにもします。


また”eCall“システムは、もし車が盗まれたら、所有者の電話番号を使って、知らせることができるので、盗難対策装置としても使えます。自動車メーカーの反応はとてもいい。自動車メーカーがこの装置をつければ、車の安全性が高まり、付加価値をつけることになるので、販売を助けることにもなります。


今後、この装置を強制していく方針です。今、いつからと決めているわけではありません。まず試験を始めることからスタートします。これは自発的に行われるのが基本です。強制する前に、システムの有効性を評価する必要があります。救急車サービスと緊急通報999にスムースに働くのが必要です。」
引用終わり


日本国外に出てみると、よその国ではいろいろなシステムが電子的に動くように活用されているのが実感されます。日本のシステム化への遅れはどこに起因しているのか、いろいろと思うところはありますが、ここでは触れないで置きます。

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