マレーシアでもゴルフは斜陽産業

日本ではゴルフが斜陽となって久しいですが、マレーシアでも斜陽の兆しが出てきているようです。日本のバブルのころは、小金井カントリーの会員権が2億円の声も出て、それでも、ゴルフ場をつぶして宅地開発して土地を売却して会員数で割ってもまだ安いともいわれたものでした。その小金井でも今の時価は35百万円から40百万円で昔日の影はありません。


マレーシアでも2年から3年前がおそらく高値のピークで、売買実績はほとんどないものの(会員は超が付く大金持ちで、会員権を売るという動機がないため?)最高値が55万リンギといわれたマインズのほか、TPPKLの最終募集価格が35万リンギ(ただし実際のマーケット価格は25万リンギ程度)などがありました。高値がつけられたゴルフ場はKL近辺だけで、地方では月と鼈の安さで、余り値段の変動はないようです。むしろ地方では少しづつ上がっているような感じもします。


ゴルフ業界に関するニュースを紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/golf-losing-its-swing-due-to-sputtering-economy-say-industry-players-XE1633198


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“ゴルフは騒がしい経済のため、その輝きを失いつつある”


ゴルフは裕福なエリートのスポーツという評判があったが、経済的緊張の兆候を示しつつある。


ファンの数が減り、そのため用具事業も斜陽となっている。業界によると、ゴルフクラブやボールとともに、パット用のグリーンの需要も落ちている。


一説には長く続いたヘーズと、それに続く最近の午後の雨のせいだという意見もある。多くのゴルフクラブは影響を避けるため、旅行代理店と組んでインバウンドのゴルファーを招聘しています。


あるゴルフ場の経営者は「我々のクラブには2,000人のメンバーがいますが、ほとんどが35歳以上です。メンバーのおかげで、収入の下落を止め、5%の利益も確保しています。」と語っています。


客離れを止めるため、多くのゴルフ場は安値のプレー料金を提供しています。


ゴルフ用品のトランスビュウのある部長は「経済の低成長とは別に、
政府が変わったこともスポーツへの興味を薄れさせているかもしれない。政治の景色が変わり、リンギが安くなり事業に影響が出ている。4つの大きなゴルフチェーンのうち、売り上げが20%から30%落ちたため、2つはすでに撤退しました。ゴルフ人口は10万人以下に落ちていると推定します。ゴルフ産業のテコ入れの一つはタイのように政府が支援することです。タイの観光当局は、お金を落とし、長期滞留する外人ゴルファーを呼び込むため、毎年レギュラートーナメントをやっています。しかし当面はマレーシアのゴルフ産業はゴルフを始める若い人達に頼らざるを得ないでしょう。」と語っています。


Unquote



ゴルファーとしては、のびのびとプレーしたいので、ゴルフ場は空いているに越したことがないのですが、そうはいっても、ゴルフ所の経営が成り立たなくなって、閉められてしまっては本末転倒です。ゴルフショップの閉鎖が如実にそれを物語っています。KLではミッドバレーの伊勢丹のゴルフショップがなくなり、イポーでもイオンにあったTMCのゴルフショップが閉鎖されてしまいました。非常に不便です。

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