会員権の売却取引を簿記で表すと
以下は備忘的に書いただけの記事で、マレーシア情報とは関係ない記事なので、興味が無ければ読み飛ばしてください。
会員権の売却取引を簿記で表すと以下のようになります。
会員権売却前の状態は、資産として会員権がありました。
資産 (DR) 負債(CR)
会員権
その後、銀行振り込みがなされました。その時点では何で入金したのか不明なので、仮受け金として記帳します。
現金 仮受金
その後銀行振り込みされた金額は会員権の代金だと判明しました。
仮受金 会員権
左右相殺消去すると現金だけが残ります。
持っていた資産が現金に変わったことになります。会員権の簿価との差額があった場合は、売買差益または売買損失として帳簿に損益勘定として記載されます。
これが簿記の仕組みです。
たとえば取得原価が100で販売価格が120の場合
仮受金 120 会員権 100
資産売却益 20
販売価格が80の場合
仮受金 80 会員権 100
資産売却損 20
左右の合計が必ず一致するように記載されます。
この簿記の仕組みは中世のベニスの商人で有名なイタリアが発祥であると言われています。この仕組みを覚えているとあらゆる事象を簿記によって表すことができます。勘定科目をその性質によって貸借勘定と損益勘定に分け、貸借勘定をまとめたものが貸借対照表(バランスシート)を構成し、損益勘定を集めたものが損益計算書(PL)になります。
大学の経済学部では簿記は教えているところと教えていないところがあるようです。簿記は技術的なものなので、経済学ではない、簿記の学校で習え、ということのようです。ただ、大学でも商学部があるところでは教えているようですが。私は大学では簿記は習わなかったのですが、会社に入ってから学びました。
この仕組みを知っているとあらゆる事象を簿記で表現することができます。簿記で表現していくとおかしなことが見えるようになります。
簿記の考え方を生活の中に取り入れていくことをお勧めします。