新内閣発表

マレーシアの新内閣が発表されましたのでその概要を紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/muhyiddin-announces-cabinet-without-a-deputy-pm-updated-GC2105686



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“新内閣の発表(副首相はなし) ”


国の歴史上初めてとなる副首相がいない内閣のメンバーが発表されました。副首相のポジションは、どの政党がこの重要なポジションをとるかで、予想が渦巻いていました。今まで、副首相がいない最も長い期間は1998年9月2日にアンワールがマハティールに副首相を解任された時で、その後アブドラーがアンワールの後継者として指名された1999年1月8日まで、副首相不在の時期が続きました。


首相は次のように発表しています。


「副首相を置かない代わりに首相を補佐する4名のシニア閣僚を指名されました。それは経済、安全、インフラ開発、教育を含む社会問題を担当する各大臣です。このシニア閣僚は首相を補佐し、首相不在の際は閣議の議長となります。この内閣は国民に焦点をあてた内閣で、効果的で清潔であり、経験豊富な政治家、テクノクラート、専門家で構成されています。」


注目されるのは、現在CIMBのCEOであるザフルールの財務相就任と首相府の宗教問題相であるズルキフリの連邦直轄領相への就任です。首相はこの2名はこののち、上院議員になることになっていると語っています。


現在の裁判で係争中のUMNO総裁は閣内に入っておらず、PAS総裁も閣内には入っていません。


高等教育相の復活やサバ、サラワク担当を首相府に置くなどの改革も発表されています。


PH政権よりも内閣の規模は大きく31人の大臣と38人の副大臣で構成されています。


UMONOが最も大臣の数が多く9人、PPBMが7人、GPS(サラワク)7人、PAS3人、PBS1人、その他アズミン、ザフルール、ズルキフリを含め5人となっています。


大臣、副大臣は清廉さを確保するため、MACC(マレーシア反汚職委員会)と警察のスクリーンイングを受けているとのことです。


Unquote


選挙で国民から拒否されたUMNOが政権に復活ということになりました。選挙の洗礼を受けない政権に政治を行う正当性があるのかが問われることになりますが、次回の議会で不信任になる可能性も高いと思われ、短命内閣となると予想されます。


シニア閣僚の順番を決めておかないと、もめる基になりそうではありますが。(命令一元化の経営学の基本原理に反する)

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