マレーシアの包括的なクルーズ船入港禁止

マレーシア政府はすべてのクルーズ船の入港を拒否する同盟に参加し、その旨を宣言しましたので紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/03/08/malaysia-bans-cruise-ships
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“マレーシアはクルーズ船の入港を禁止”


マレーシア政府は武漢肺炎の蔓延のため、マレーシアにやってくるすべてのクルーズ船の包括的入港禁止を発表し、観光産業には、さらなる逆風となっています。


保健省と交通相からの通知に従い、入港禁止は直ちに実施されます。


ペナン港委員会は、船主、エージェント、港湾当局、ターミナル運営者に対して、さらに通知があるまで、クルーズ船のマレーシア入港を一時的に禁止する旨通知しました。


「保健省の決定に鑑み、すべてのクルーズ船はさらなる通知があるまで、直ちに、ペナン港の境界に入ることを規制する。」というのが、通知内容です。


同じような声明を出しているポートクラン当局は「クルーズ船は重要な担い手ではあるが、この一時的手段は必要なものです。この困難な時期に、医療の緊急事態に対応し、予防処置を担うために、病院に医療資源を集中することは大事です。入港禁止は一時的なものであり、すべての関係者が協力して、できるだけ早く解決すると願っています。」と語っています。


昨年ペナンはクルーズ船の乗客が圧倒的に増加しました。2018年は354,507人でしたが、昨年は449,885人でした。


入港した船舶数も185から198に増加しました。


ポートクラン2018年の乗客数は300,000人でしたが、昨年は360,000人に増加し、昨年到着した船舶数は150でした。


ペナン州首相は「この指示は交通省から出ていることは承知している。観光業界に影響するが、大きすぎるリスクだ。」と語っています。


アルジャジーラ(電子版)が先月報道したところでは、マレーシアはクルーズ船の入港を禁止する台湾、香港、日本を含む数か国に加わっています。


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日本でダイヤモンド プリンセス問題が持ち上がってから、問題解決の困難性が認識されるようになり、感染者の有無にかかわらず初めから入港させないという方針を各国がとるようになっています。米国でもクルーズ船を入港させたばかりに、予想もしない対応を取らざるを得なくなっています。


武漢肺炎の蔓延がわかっていながら、クルーズ船に乗ることを決断した乗客の判断の誤りがあるので、自己責任だということになるのでしょうか?


武漢肺炎の正確な情報を公表しなかった中国の責任は重いものがあると思いますが、中国とはそういう国であることを改めて再認識する必要があるのではないでしょうか。


それにしても、どこにも上陸できなくなったクルーズ船の乗客は、このまま洋上をさまよい続けることになるのでしょうか?あるいはカンボジャのように金に転んで上陸を受け入れる国が現れるのに期待するほかないのでしょうか。そういう国は無責任に感染者を野に放つ可能性があることに、留意しなければなりません。

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