グラブに規制の網

グラブなどのネット タクシーが大流行ですが、これに対して乗客、運転手双方に規制の網がかけられつつあります。このニュースを紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/app-screens-undesirable-passengers-HN780669


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“アプリで望ましくない乗客をふるいにかける”


自分の車に見ず知らずの人を乗せるのは危険なことですが、グラブの運転手にはある程度の安全性が担保されます。


国内有数のネット配車サービス業者であるグラブ マレーシアは、運転手の安全を確保するため、乗客をふるいにかける新しいアプリを始めました。


乗客はネット配車を使うために登録する際に、自分のスマホに顔認証アプリをダウンロードすることが求められます。自分の写真と個人データがグラブのデータベースに保存されます。しかし、例えば、マスクを付けているなどといった、不適切な写真は拒絶されます。ネット配車を申し込むと、申し込んだスマホの番号がデータベースと照合されます。


もし、乗客が運転手に対して非礼で傲岸不遜なことがあった場合は、会社はデータベースで簡単に認識できます。犯罪に対して身を守る安全装置のようなものだと会社は説明しています。


このアプリはグラブの#SaferEveryday方針の一部であり、公式には交通相が始めたものです。


会社はこのアプリで、防げる事件はゼロに減らしたいと考えています。


会社は乗客のデータは運転手には伝えないことを保証しています。撮られた写真は照合に一度使うだけで、個人情報と同様、個人情報保護法によって守られています。個人のプロフィール写真としてディスプレーされないし、運転手、業者を含めた外部に晒すことはないと会社は保証しています。


照合手続きは段階的に、今年中に全ての乗客に広げて行きます。


話は変わりますが、交通相は次のように語っています。「25社のネット配車会社が既に運転手の公共サービス車免許を提出しています。公共サービス車免許は、免許を受けた人が、バスやタクシーのように有料で乗客を乗せるのに使われるどんなタイプの商用車でも運転するのを許可するものです。免許の年間料金は115リンギです。


免許を取るための資格として、指定された運転機関で特別の6時間コースに出席しなければなりません。コース料金は200リンギです。ネット配車運転手がこの免許を取ることは、運転手にも乗客にもメリットがあります。例えば、双方が保険でカバーされるので、事故の場合、保障を求めることが出来ます。


タクシーとは異なり、現状の配車サービスの車では保険でカバーされません。ネット配車サービスの運転所からは、”免許を取る手続きが面倒だ”という声があるが、長期的な恩恵という目で見て欲しい。ネット配車業界は法定化されつつある。運転手はより安全な環境で働けるということになる。


身障者もネット配車の運転手になれることを政府はコミットしている。現在は身障者はこの免許を取れないが、道路輸送局規制を改正して、この免許を取れるようにする。約400人が既に申し込んでおり、5月にはやり遂げたいと希望している。」


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今まで野放しだったグラブにもいよいよ規制の網が被せられることになりそうです。免許取得の時間と費用の負担から、料金に影響しそうではあります。


無保険から付保への変化で、タクシー料金が高い言い訳が出来なくなりますが、規制されたグラブの料金がどうなるかが今後の業界の先行きを決定することになるでしょう。


乗客の素行がデータベースに残されるということですが、素行不良の乗客は乗車拒否という事態もありうるということになるのでしょうか。乗車拒否は日本と異なり、合法なので、文句を言える環境ではありませんが、考えてみれば、乗車拒否できない日本のほうが異常かも知れません。まるで社会主義国のようです。

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