東海岸鉄道(ECRL)建設再開へ

マレーシアの新政権誕生以来、懸案となっていた東海岸鉄道(ECRL)問題が中国との間で決着しました。このニュースを紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/ecrl-back-on-track-alignment-shortened-by-40km-daim-AL782516


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“東海岸鉄道(ECRL)が距離を短縮して軌道に戻る”


ECRLの付帯契約は昨年7月から交渉されてきた問題で、4月12日の現地時間の午前11時に締結されました。


発表に先立ち、ECRLの建設費用が当初の65.5百万リンギから44百万リンギ減って、44百万リンギになると、マレーシア鉄道会社と中国情報建設会社との付帯契約が締結されたのに従い、首相府事務所(PMO)が発表しています。


ECRLはスランゴールのポートクランとクランタン州のプンカラン クボウを結ぶものです。


首相の特別使節のトゥン ダイム ザイヌディンによると、距離を当初の688kmから40km短縮し、648kmにした上で、ECRLプロジェクトが再開されます。2019年4月12日に中国側と北京で合意した内容について、賢人会議の議長でもあるトゥン ダイムが現地のマレーシア大使館で説明しました。


「当初の計画通り、複線は維持されました。新しい協定では、建設費はkm当たり当初の98百万リンギから68百万リンギに圧縮されました。ゴンバックを始め、当初予定した駅のいくつかは取り止めになりますが、ジェレブ、ネグリ スンビランなどの新しい駅が新たに作られます。新たなルートにはコタバル-メンタカブ、ジェレブ、クアラ クラワン、 バンギ/カジャン、プトラジャヤ-ポートクランがはいります。


建設は可及的速やかに再開されます。借入額が減るので、利子を含めた支払額は減ることになる。


新たな契約が締結され、国交45周年にはいって、マレーシアと中国の結びつきは更に深まると信じている。中国の投資家がマレーシアへの投資を継続する新たな自信を産むと信じている。私の使命はECRLプロジェクトを処理することなので、その他の問題は首相に尋ねてください。」


ECRLプロジェクトは国民統一組織(BN)の前政権が始めたもので、昨年、新政権がコストが高いことを理由にストップしていました。
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路線の若干の手直しと建設コストの大幅カットを合意して、ECRLは継続されることで合意されました。日本のマスコミはあたかもECRLが中断ではなく、中止されたように書き立てていましたが、大誤報でした。というよりマスコミがいかにいい加減かがまた証明されました。断片的な情報でそれがあたかも真実のように報道し、それが誤報と分かってもほうかむりすることが今まで許されてきましたが、だんだん信用を失っていくことになるでしょう。


新政権としては中止したいのはやまやまなれど、損害賠償額を考えれば、契約改定でコストを下げ、継続したほうが得策との判断から、交渉を続けてきたというのが実際のところでしょう。

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