マレーシアの保険会社には、営利組織である保険会社と非営利組織の相互会社があり、前者は一定の保険料を対価として保険対象のリスクを保険会社が引き受ける形態であり、後者は年度ごとに収支計算し、収入と支払いのバランスは、加入者が負担するステムのようです。（ＴＡＫＡＦＵＬというのが相互会社で、営利事業ではないので、年度ごとの収支の払い戻しや追加徴収がされるようです。）

IBandingという保険情報を公開している団体が、毎年各保険分野でのアンケートを実施し、その評判を2016年以降続けています。2019年のIBandingの評価の結果、一般保険のカテゴリーのうち自動車保険分野で日系の東京海上保険マレーシアがトップと評価されたということなので、その記事の概要を紹介します。記事の原文は次のＵＲＬを参照してください。https://www.thesundaily.my/media-marketing/tokio-marine-wins-motor-insurance-award-AL926301

ちなみに東京海上に次ぐ2位はeTiQaでした。

Quote

マレーシア人を対象にしたiBandingによる調査で、東京海上グループのマレーシア法人TOKIO Marine Insurans (Malaysia) Berhadが2019自動車保険でトップを勝ち取りました。独立したウエブサイトでの調査は今年で4回目になります。調査は2018年11月から2019年3月まで1万人を超えるマレーシア人が参加して行われました。

iBandingは次のように語っています。

「我々のレポートとランキングは、保険会社のサービスの品質をマレーシア人がより良く理解するのに役立つと思っている。今日の情報社会では、会社のサービスの良し悪しはもはや秘密ではなくなった。マレーシア人は自由に友人や家族に情報を書いたり共有化が出来る。もし、悪いサービスを体験したならば、ＳＮＳでそれを発表することも出来る。iBandingの調査とモデルは独立して経験を捉え、ランキングでそれを総括するので、マレーシア人はその情報の恩恵を受けることが出来る。」

保険会社のランキング、レビュー、レーティングのほかに、iBandingは保険会社、および相互保険会社のエージェント、病院、修理工場のリストも提供しています。

Unquote

日系の自動車保険会社には、東京海上のほか、ＭＳＩＧ、ベルジャヤ　ソンポ　などがありますが、iBanding のウエブ　サイト　https://www.ibanding.com/　は保険会社を選ぶ際には情報源として参考になるかもしれません。

私のスタンスは条件が同じならば、日系の会社を選びますが、基本的には日系であろうとなかろうと最も条件がいいところを選びます。生き残る価値がないところが生き残ることは、かえって社会に害を及ぼすと考えるからです。