マレーシア航空

2015年から実質国有化されているマレーシア航空について、マハティール首相が改めて売却の可能性について言及していますので紹介します。記事原文は次のURLを参照願います。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/06/21/dr-m-malaysia-will-consider-selling-mas/#DKFIq1qKI11c0Y4j.99



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“マハティール首相:いいオファーがあればマレーシア航空の売却を考える”


タイで行われているアセアン ビジネス サミットに出席したマハティール首相は“マレーシアとアセアンの将来”と題したセッションのなかで、マレーシア航空について言及しています。


「会社にとっていいオファーがあればナショナル キャリアーであるマレーシア航空の売却を喜んで考慮する。しかし、政府は購入者が航空会社を運営する能力があることをまず最初に考えなければならない。


マレーシア航空のトップを我々は何回も替えてきた。その都度、マレーシア航空が黒字に転じることを望んできたが、彼らは失敗した。だから売却を考えている。購入者が失敗したら意味がない。購入者選定には注意深くなければならない。


またトップを代え、リストラの実施と政府資金を注入するような道はある。」


Unquote


マレーシア航空の歴史を紐解くと、マレーシア・シンガポール航空と言っていた時代を経て、1971年にマレーシア側がマレーシア航空、シンガポール側がシンガポール航空として分離後、ナショナル キャリアーとして運営されてきましたが、1997年のアジア通貨危機で経営が悪化、2014年の致命的となる2大事故が立て続けに発生し、どうにもならない状況になっていました。


マハティール首相の今回の発言は前期の決算が出た時点でも同じ趣旨の発言が出ていましたが、早めに手を打たないと傷が深くなるばかりではないかと愚考します。

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