新聞社の破綻

マレー語の新聞社であるウツサン マレーシアが破産したという記事を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/local/utusan-to-cease-all-operations-this-wednesday-KG1282286


世界的に新聞の購読者が少なくなっており、これは新聞社の衰退現象の具体化ということになるのでしょうか。日本の新聞社を見ると、購読者の減少は顕著であり、いつかは日本でもとも考えられますが、日本の新聞社は不動産事業など、本業以外での収益があるので、新聞事業が不振でもまだ生き残っていますが、新聞事業だけを取り上げると、経営的にはお荷物になりつつあるのは否定できないところでしょう。マスメディアからネットへと、情報発信源が変化しつつあるのを感じます。


Quote
“ウツサンが今週水曜日に全ての操業を停止”


マレーシア最古のマレー語新聞であるウツサン マレーシアが8月21日(水曜日)に事業を停止します。


ウツサン マレーシア、ミングアン マレーシア、コスモ!、コスモ アハッド、のウツサングループのもとにあるすべての配布は印刷物もオンラインも停止になります。


ジャーナリスト マレーシア労働組合のウツサン支部長によると、会社の代表権ある会長が会社は破産したと語っているとのことです。「会社には賃金の支払い、事業継続の金がもはや残っていない、と聞かされた。」


閉鎖のニュースは従業員代表と人的資源省職員との会議で伝えられました。


証券取引所の発表では、「ウツサン マラユの取締役会はPN17会社としての許可された日から12ヶ月以内に更生計画を提出することは不可能だと言っている。2019年の半期の損失と資金繰りの逼迫を考慮し、取締役会は、ウツサングループはPN17のステータスを申請するための証券取引所の要求事項に対応できないという見解に達した。


債務が巨額であり、グループを復活させるための新規の投資家を見つけることは困難です。」とのことです。
(註:PN17というのは、アメリカのチャプター11と同じで、債務返済のリスケジュールを申請した会社ということのようです。)


ウツサンによると、2019年6月30日時点での第二四半期の純損失は3.89百万リンギで、前年同期は18.85百万リンギの純利益でした。


6ヶ月間で見ると、12.09百万リンギの純損失で、前年同期は13.01百万リンギの純利益でした。


ジャーナリスト、グラフィック アーティスト、写真などの編集局の100人の従業員が外に出て、未払い賃金について抗議活動を行いました。平和的集会で、「マレーの保護者はどこにいる?ウムノはどこにいる?」と叫んでいました。


Unquote



マレーシアのマレー語紙で最も著名な新聞社の破綻は、今後続く旧来のマスコミの破綻の序章になるかもしれません。新聞だけでなくTVも影響力を失いつつあるように感じます。今まで偏向報道で世論を先導してきた旧来のマスコミは、ネットによる発信に取って代わられることが予想されます。


エアアジアのキャッチフレーズではないですが、「今は誰でも情報を発信できる」のですから。

×

非ログインユーザーとして返信する