強制的死刑判決の廃止

マレーシアの強制的死刑判決が廃止に動いている中で、強制的死刑判決に代わる案についてのレポートが委員会によって政府に提出されています。この件に関する記事を紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2020/02/12/committee-on-alternatives-to-mandatory-death-penalty-hands-over-report-to-govt


Quote


“強制的死刑に代わる委員会レポートが政府に提出される”


強制的死刑に代わる判決を見直す特別委員会が政府に公式レポートを提出しました。


レポートを受け取った首相府の大臣はこれについて見解を発表しています。


「公式レポートとともに提出された推薦内容を検討している。内閣の発表の前に、発見事項や推薦事項について、見解を閣議にかけ、内閣の見解を発表する。公式レポートに対するさらなる行為や判断は、内閣の集合的判断に基づくことになるだろう。」


委員会は1月に、4か月にわたる調査を、社会のあらゆる階層の参加を得て、街の声や全国の公衆の声を取りまとめました。委員会は、政府や取り締まり機関、宗教団体、市民社会組織との討論を重ねてきました。死刑執行待ちの家族や被害者家族とも話をしてきました。英国のオックスフォード大学やケンブリッジ大学を含めた世界中の専門家にも相談してきました。


同大臣は、簡単な仕事ではなかったとして、特別委員会の努力に感謝し、次のように語っています。「マレーシアでは強制的死刑の廃止に舵を切っており、公式レポートは国の完全な刑事判決政策の景色を変える重要な調査です。」


昨年3月に、政府は9件の刑法犯と武器法1971年に違反する2件の罪状、合計11件の犯罪に対する強制的死刑判決を廃止する計画を発表していました。


死刑は殺人、武装強盗、国王に対する不敬罪などの犯罪に対する強制的判決に下されます。


政府は以前、死刑を完全に廃止する旨宣言していましたが、公衆の反対論に遭い、強制的死刑判決だけを廃止することを決めています。


Unquote


死刑を廃止する動きが世界の潮流のようです。日本では死刑は廃止されていませんが、死刑が確定していながら、なかなか執行されないという現状もあります。


犯罪を犯した者にどのような刑罰を与えるのかについては、一朝一夕に語ることはできませんが、古代バビロニアのハムラビ法典「An eye for an eye, and a tooth for a tooth.目には目を、歯には歯を。」が基本的な考え方ではないかと私は考えています。この原則に対しては、被害者関係者も犯罪を犯した本人も納得するのではないでしょうか

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