マレーシアの政党

マレーシアの政党は細分化されていては居ますが、小政党間の連携がされており、大きくは3つに分けられ、その3つごとにリーダーが居ます。


PH(希望同盟)、PN(国民同盟)、BN(国民戦線)が大括りにした3グループになります。
PHのリーダーがアンワール、PNのリーダーがムヒディン、BNのリーダーがザヒドです。現首相のヤアコブはBNのなかのUMNOに所属していますが、BNのリーダーではありません。政党というより人との結びつきでリーダーが決まっているという世界のようです。


議会は222人で構成され、過半数は112人です。11月19日に総選挙が実施されましたが、結果がすべて出揃ったわけではありませんが(一部の地域で洪水が発生し、選挙が延期になったところもあるためもあります。)わかった範囲ではPHが82、PNが79、BNが30を獲得したのが確定し、とりあえずアンワールが率いるPHが優勢になっています。どの政党も112の過半数を取ることができず、他のグループとの連携を模索していくことになります。


今回の選挙のハイライトはマハティールの落選、アンワールの長女のイザの落選、UMNOの凋落でしょうか。長く続いたUMNOの政権とは完全に決別したということになります。


PHの構成政党はDAP,PKR,AMNAでPNは先住民族団結党、PAS,GRAKANで構成され、BNはUMNO、MCA,MICで構成されています。どの政党も共産主義者との血みどろの戦いを経た経験から、社会主義、共産主義を嫌っており、その主張に大きな違いは無く、人的関係だけが政党が分けられている基準となっているように感じられます。一時マハティールとアンワールが激しく対立した時代があり、今もその影響は残っているようですが、路線の違いがあるだけではないでしょうか。

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