武漢コロナの影響を受けたセクターの電気料金割引

マレーシアの新聞は武漢コロナに関するニュース一色に染まっています。やれ感染者数が197人になったとか、学校のイベントを中止するとかしないとか、だれだれが感染したとか云々。


そんな中で、武漢コロナで影響を受けた産業には電気料金を値下げすると、電力を管掌するエネルギー・自然資源省から発表がありましたので、紹介します。記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/covid-19-affected-sectors-to-get-electricity-bill-discounts-CC2127523


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“武漢コロナに影響を受けたセクターには電気料金を割り引く”


エネルギー・天然資源相が掲題の発表を出しました。「2月に知らせた2020年経済対策の下で、一つの手段としてこれを実行する。


さらに、国の電力供給産業は、再生可能エネルギープロジェクトの推進を加速するとともに、国の電力供給インフラの開発で経済対策を行う政府に協力していくことを確約する。


わが省は、エネルギー セクターの計画が新政権の目指す方向や政策と合致しているかを確かめるため、現在見直しを行っている。新政権の下での国の発電業界の方向は、これに関する詳細を受け取ってから発表する。再生可能エネルギー推進問題は、“2030年繁栄の共有ビジョン”の下での政府の方向性に沿って、継続されることになる。」


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電気料金の割引対象となるセクターの認定基準が問題になりそうです。武漢コロナの影響を受ける業種というのは多岐にわたり、特定作業が難しいことと、影響の程度にかかわらず、一律に料金を割り引くことになるのかどうも判然としません。


こういう政策は、実際のところ対象セクターの特定が難しいか、巧言令色の類で、適当なところでお茶を濁されるのが落ちで、実質的には何の助けにもならないのではないでしょうか。

マレーシア航空が無給休暇制度を従業員に要請

武漢コロナの影響で世界的に委縮ムードが蔓延し、加えて、感染者が多い国からの入国制限が各国で拡大する中、深刻な影響が出ている航空会社は会社を維持するための生きるか死ぬかの対応策を迫られています。


とりわけ、マレーシアのフラッグ キャリアーといわれてきたマレーシア航空ですが、武漢コロナ発生前から業績が上がらず、身売り話が出ていましたが、今般、従業員に自発的な無給休暇制度が導入されるようです。この記事の原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/malaysia-airlines-asks-staff-to-volunteer-for-unpaid-leave-EE2125431


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“マレーシア航空が従業員に自発的無給休暇を要請”


武漢コロナの影響で事業が打撃を受け、マレーシア航空は最低3か月間、月5日間の無給休暇を取るように要請しています。


発表された声明によると、「武漢コロナのため、運航便数が減ったための処置です。」ということです。


政府の発表を引用したロイターによると、世界中で134,500人が感染し、4,900人以上が死亡しています。マレーシア航空そのネットワークのうち、各国の旅行制限のため、4月まで2,000便以上がキャンセルされました。


無給休暇については、従業員は4月から1か月から3か月の無給休暇のオプションが与えられました。別の声明で、マレーシア航空は乗客に年末まで無料で無制限の便の変更も提供しています。


マレーシア航空は財務的に苦境にあり、マレーシア航空グループの所有者であるカザナは戦略的パートナーを求めていました。マレーシア航空グループには格安航空のファイア フライも含まれます。


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自粛ムードが蔓延する中、様々なイベントの中止や順延、入国規制で実際に影響が出る業種が存在する一方で、株の暴落、為替のボラティリティーが発生し、実体経済以上に不安定感が増しています。“景気は気分次第”とは言いえて妙な言葉です。直接的に影響がない業種の株まで売られ、それが巡り巡って実体経済の業績にまで波及していく可能性も出てくる日が来るかもしれません。私と妻は全く別勘定になっているのですが、日本に帰っている妻から、あまりの株の値下がりにおびえて、狼狽したような電話がありました。(今、ラインが消滅してしまったためラインが使えず、電話がありました。)


しかし、禍福は糾える縄の如しといわれるように、万物は流転していくもので、いい時があれば悪い時があるものです。急がず慌てず、時の推移を眺めているのもまたいいものです。下がったものはまたそのうち上がるし、上がったものは下がるものです。

大規模イベントが次々延期、中止に

WHOが武漢コロナの蔓延を“パンデミック”状態にあるとしたことで、スランゴール、ペナンなどで大規模なイベントの中止が決定されていますので、紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。ペナンについてはhttps://www.thesundaily.my/local/penang-cancels-george-town-heritage-celebration-and-george-town-festival-CA2121325
スランゴールについてはhttps://www.thesundaily.my/local/selangor-postpones-all-large-scale-events-FA2121412



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ペナン州政府は今年の7月に予定されていたジョージタウン 文化祭とジョージタウン フェスティバルを武漢コロナ封じ込めのため取りやめました。


同州の
観光芸術文化および文化委員会長は次のように語っています。「ユネスコの世界文化遺産登録12周年を記念して、両イベントとも祝われる予定で、地元民だけでなく外国の芸術家、組織メンバー、地元契約者、プロジェクトチームが参加の予定で、豊かで美しい芸術を見たい数十万人の家族、個人がジョージタウンを散策したいと思っていました。したがって、
主催者がすべての参加者、訪問者の動きを追うことは困難であり、一方では緊密な相互行動は、ただウイルスをばらまくリスクを高めるだけにもなります。中止はWHOのパンデミック宣言に沿ったものでもあります。」


一方、スランゴール州は、すべての大規模イベントの即座の延期を発表しています。


延期の対象となるイベントは、例えば、今週末に予定されていた2020年スランゴール ランド カーニバル、2020年スランゴール ジョブ フェアーなどです。パンデミック宣言に従い、すべての大規模イベントは状況が改善されるまで延期になります。


現在、感染者数が2倍になっているのに従い、感染拡大のリスクがある重要ではない民間のイベントも延期が勧告されています。


来週月曜日から2週間にわたり、州議会が始まりますが、厳しい予防処置のもとで開催されます。健康状態チェックのほか、消毒液、マスクが関係者全員に準備されています。



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大勢が集まるイベントの延期、中止がマレーシアでも実行されつつあります。感染者数が世界的規模で拡大していますが、それでもマレーシアでは金曜の礼拝は中止することなく継続して実施されるということです。アラーに祈れば感染しない、ということでしょうか?

イタリア、イラン、南朝鮮が入国禁止へ

マレーシアがイタリア、イラン、南朝鮮からの旅行者を3月13日(金)から入国禁止にしたというニュースを紹介します。ニュースの原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/covid-19-malaysia-bars-travellers-from-italy-iran-south-korea-MB2113187


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“武漢肺炎:マレーシアはイタリア、イラン、南朝鮮の旅行者の入国禁止へ”


イタリア、イラン、南朝鮮で武漢肺炎が蔓延していることから、3月13日(金)からマレーシアへの入国を禁止します。この決定は新政権の最初の閣議で決定されました。


これら三国を訪れたまたは通過した外国人にもこれが適用されます。


以上の方針は、2月26日に武漢から到着した66人のマレーシア市民と非市民の配偶者と子供が隔離されている一時的隔離センター(高等教育指導者学校を転換したもの)で発表されました。


イタリア、イラン、南朝鮮から到着したPR(永住権保有者)や長期パス保有者は、感染症防止管理法1998の下で、14日間の経過観察が自宅で実施されます。この処置も3月13日から実施されます。中国の湖北省、浙江省、江蘇省と日本の北海道に対する処置は依然として有効です。


一方で、陽性反応が出て入院を余儀なくされるか、または14日間の自宅での経過観察を余儀なくされ、その間に決まった収入がない人は14日間にわたり、1日100リンギが支払われます。


なお、北京にいて2月26日から14日間の検疫中の在北京大使館職員2名を含めた68人はウイルス検査で陰性と分かり、3月11日に帰宅が許可されました。


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当初甘い見通しを持っていたWHOは責任を問われないのでしょうか?こんな組織は無用の長物で、早く見切りをつけた方が賢明だと思いますが。


長期ビザや永住権を持っている外国人は、マレーシアに入国はできても14日間の経過観察を強いられる可能性があります。そうなった場合には、日本にいた方がまだましです。どこにいなければいけないとかの制約が全くないのは本当に楽です。

エアアジアの3月28日KL発成田行きの便がキャンセルに

3月28日に帰国する予定でしたが、3月11日の午前中、ちょうどゴルフをやっているところに、エアアジアからSMSが入ってきて、詳細はメールを見ろとのこと。


キャンセル理由がわからず、プレー終了後メールを見たところ、その内容を要約すると、


「現在の保健環境から、当該便がキャンセルになり、代替便を手配しました。代替便に乗れる場合は、後日チェックイン手続きを、スケジュール上,搭乗できない場合は、以下の三つから選択し、連絡してください。①無料で30日以内の代替便を選ぶ。②90日以内に支払金額のクレジットを受け、将来の搭乗に使用する。③完全な払戻しを受ける。ご不便をおかけして申し訳ありません。」


②と③の違いは、②は支払済の金額を後日の便に使用するのに対して、③は支払い済の金額の払い戻しを受けるということですが、②を選ぶことによほどのメリットがない限りは
普通ならば、流動性が高い③を選ぶはずです。


あてがわれた代替便の詳細を見ると、出発が2日後3月30日になっており、大きな問題はないので、エアアジアが指定した代替便をそのまま受け入れるつもりです。通常通り、2週間前にチェックイン手続きを電子上で行うつもりでいます。


便のキャンセル理由を詮索すると、乗客の数が減っていて、飛ばす飛行機を集約した結果だと推計されます。あらためて、日本への観光客が減っているのがわかります。日本のインバウンド業界も大変なことになっていることでしょう。しかし、商売に浮き沈みがあるのは常の事で、儲かることがあれば損することもあります。


まるで他人事だといわれそうですが、仕事を引退した身にとっては、まさに他人事であることは否定のしようがありません。帰国日が伸びても全く影響がないのが実際のところです。本当に何のプレッシャーも制約もなく人生を送れるのは、これ以上の幸福はないとつくづく感じています。