マレーシアに住んでいて一番心配な病気はデング熱ではないでしょうか。世界初のデング熱のワクチンといわれるフランス発のワクチンDengvaxiaの問題に付いて、新聞報道がありました。

引用はじめ

フィリッピンが2016年以来、70万人以上の子供にDengvaxiaを使用してきたが、一時取りやめているというというニュースを受けて、保健省の総部長は次のように発言しています。

「世界で初めてのデング熱ワクチンDengvaxiaは、初めて罹った人に対しては、長期間の有効性はないようだ。6年にわたる臨床研究では、罹患歴のある人にはワクチンは有効だが、そうでない人にはそうとは言えないことを突き止めた。

薬事管理局はどんな薬品の登録認可プロセスでも十分注意を払っている。Dengvaxiaは公的機関であれ、私立の機関であれ、マレーシアの医療機関ではまだ使用されていない。」

フィリッピンのほかメキシコ、エルサルバドル、ブラジル、シンガポール、でDengvaxiaが認可されてきました。

フランスの製造メーカーであるサノフィー　パスツールは「デング熱に罹ったことがない人がワクチンを接種すると更に重大な症状が出る可能性があり、デング熱に罹ってしまうかもしれない。」と水曜日に発表しました。

保健省総部長は「薬事管理局はワクチンの効果と安全性に付いて、2年間の臨床試験を実施する条件付き登録認可を昨年11月に出しました。マレーシアで使用されるワクチンや薬が安全であり、効果があり、品質がいいことは大事なことだ。今までのところ、マレーシアではDengvaxiaを試した人はいない。薬を使うときは法定登録番号が付いているか、シールを確認して欲しい。」と語っています。

サノフィー　パスツールの輸出責任者は「処方者、ワクチン接種者、患者がこの新しい事態を十分に知らされているか、関係当局と確認作業をしている。各国の薬事当局がワクチン使用前にデング熱の罹患歴の有無を保健専門家が評価することをお願いしたい。また、処方情報をアップデートすることも提案したい。」という声明を発表しています。
引用終わり

要するにデング熱の罹患歴のない人がこのワクチンを打つと、デング熱になってしまう可能性があるということのようです。恐ろしいワクチンがあったものです。