政策金利を2.5%に引き下げ
マレーシアの中銀であるバンクネガラが政策金利の引き下げを発表しました。同行は声明でその趣旨を発表していますが、少し専門的な説明なので、門外漢の人には理解不能、もしくはチンプンカンプンかも知れませんが、紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thesundaily.my/business/bank-negara-cuts-benchmark-rate-to-near-decade-low-YA2075436
Quote
“バンクネガラは基準金利を引き下げ、最近10年の低い金利に”
バンクネガラは政策金利(OPR)をまた0.25%引き下げ、2010年5月以来の最低金利となる2.5%にしました。
同行の声明は次の通りです。
政策金利の上限は2.75%、下限は2.25%にそれぞれ引き下げられます。
今年の1月に3%から2.75%に引き下げを行いましが、それに続く引き下げになります。
武漢肺炎の発生で、特に地域内の生産と旅行に悪影響が出ている事は承知しており、これはより大きなリスクを、よりタイトな金融状況を、そして金融市場の変動をもたらしています。
政策金利引き下げは、物価安定下での経済成長の予定した改善を支える適切な貨幣政策を実施することを目指したものです。我々は、国内成長とインフレの外観を取り巻くリスク バランスの観察と評価を継続していきます。
前を見れば、とりわけ第一四半期の成長は、観光関連、農業、製造業で影響が出ています。
家計消費は雇用と所得の成長が適切な中、伸びは緩やかです。投資行動は、官も民も継続中と新規プロジェクトで支えられ、中庸な回復が予想されます。
しかしながら、今年後半には、インフレは平均よりも高いと予想されるが、中庸にとどまる予想され、国内成長は徐々に改善すると予想されます。
インフレの軌跡は世界の原油市場と商品価格、国内ガソリン小売価格のシーリング引き上げのタイミング次第です。経済活動の継続的拡大にもかかわらず、需用圧力が限定的なので、インフレは穏やかだと予想されます。
Unquote
景気減速は世界中で起こっていることが、改めて感じ取れます。
需用不足が第一の問題ですが、ここにきて、武漢肺炎でその傾向が一層強まっています。家に閉じこもっていては、物を買うこともなく、消費の機会がなくなってしまいます。
そのテコ入れのため、マレーシアは政策金利を引き下げ、金融面から景気を支えようとしているということでしょう。
マレーシア政府は政変で、財政面での景気テコ入れ策は当面取れないので、せめて金融面からということなのかもしれません。
しかし、需用不足は世界中で起こっていることで、マレーシア一国だけの問題ではありません。アメリカも金融面からの景気テコ入れ策として、フェデラルファンドレートを0.5%引き下げ、1.75%から1.25%にするという発表が先ほどありました。
中国市場がこけ、それをきっかけとして、世界経済があらぬ方向に行きかけているような感じがします。現役の諸氏にとっては大変な時代に入りつつある中、頑張って生き抜いていただきたいと思います。
ここのところ、銀行のプロモーション金利の提供がないと思っていたところ、RHB銀行で3月31日まで6か月物ですが、3.55%という知らせが来ていました。この銀行は金利の引き下げをも見込んでいたのでしょうか?そうでなければ、この金利を出した担当者は大チョンボです。しかし、こちらの銀行は「すでに予定金額に達したので、受けられません。」と平気で言うところですが。
為替も最近は円安で、円を持っている人には今の環境は有利になっています。円をリンギに替えて6か月でもいい金利のメリットを受けるチャンスです。