ハーブのサプリ

不安神経症に用いられるハーブに付いての注意喚起の記事を紹介します。記事の原文は下記URLを参照してください。
https://www.star2.com/health/2018/05/06/risks-taking-herbal-remedies-for-anxiety/


引用はじめ
不安神経症の治療薬としてハーブが使われていますが、その危険性と効果を理解するために更なる研究が必要です。以下は分かっていること、わかっていないことに付いて紹介します。


カヴァ
カヴァは不安神経症の治療薬として知られていますが、例え短期間の使用であっても肝臓への重篤な影響の報告で、米国食品薬品局(FDA)がカヴァを含有する経口サプリの使用に付いて、警告を出しているのです。初めての肝臓毒性報告は疑問視されていますが、カヴァを含有する製品を使うことを考えているならば、特に注意を払い、意思決定に際しては医者に相談してください。


パッション フラワー(トケイソウ)
症例は少ないものの、パッション フラワーが不安神経症に効くという臨床試験があります。売られている製品では、パッション フラワーは他のハーブと合わされているので、それぞれのハーブの特性を区別するのは困難です。パッション フラワーは指示通りに使われれば一般的には安全と考えられていますが、研究によっては、眠気、めまい、意識混濁の原因を引起すという発見もあります。


バレリアン(かのこそう)
ある研究ではバレリアンを使っている人々は不安やストレスがより少なくなるという報告があります。他の研究では、バレリアンは全く効果が無いという報告もあります。バレリアンは、一般的には推奨される処方ならば安全だと考えられていますが、長期の臨床試験は実施されていないので、主治医が許可しない限りは、一度に数週間を越えて使用しないでください。頭痛、めまい、眠気などの副作用の原因になりえます。


カモミール
一般的には不安神経症軽減に、短期間のカモミールの使用は安全で効果があると考えられています。しかし、カモミールを血液を薄める薬品とともに使用した場合には出血の危険を増加させます。カモミールの使用は、カモミールを含む植物の仲間に敏感な人たちのアレルギー反応の原因になりえます。この植物の仲間にはブタクサ、マリゴールド、デイジー、菊などがあります。


ラベンダー
経口のラベンダーやラベンダーのアロマテラピーは不安を減少させるという、ある証拠があります。しかし、その証拠というのは初歩的で限定的なものです。経口のラベンダーは便秘、頭痛の原因になりえます。さらに食欲を増進させ、他の薬品やサプリの鎮痛効果を高め、低血圧の原因になりえます。


レモンバーム
初歩的な調査ではレモンバームは神経質や興奮症等のある種の不安神経症のいくつかの兆候を減らすことが分かっています。一般的には寛容性が高く、短期間であれば安全だと考えられていますが、吐き気や腹痛を引起しうるのです。


ハーブのサプリはFDAによって薬品と同じに管理をされているわけではありません。2010年以来、品質管理規制が強化されてはいますが、サプリメントによっては品質の問題が依然としてあります。自然というものはいつも安全ではないことを忘れてはいけません。


不安神経症の治療薬としてハーブのサプリを考慮しているならば、特に違った薬品を摂るならば、まず主治医に相談してください。あるハーブとある医薬品との相互作用は深刻な副作用の原因となりえます。


ハーブのサプリの中には、眠気の原因となるものもあるので、運転中や危険な作業中に摂ることは安全ではないかもしれません。ハーブのサプリを摂ってみることを選択するのならば、起こりうるリスクと効果について、主治医は助けてくれるかもしれません。


引用終わり


自然なもの全てが安全であるわけではないこと、相互作用で思わぬ効果が出るということを知っておくことが教訓ということになるでしょうか。

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