車、中国、カリフォルニアが政権のキーワード

東京出張中のマハティールが外国人記者クラブで、車、中国、カリフォルニアに付いて語っています。全体的に包括的な内容であり、彼の考え方が分かる記事だと思われるので紹介します。記事原文は下記URLを参照してください。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2018/06/12/dr-m-talks-cars-china-and-california-in-tokyo/


引用はじめ
マハティールは日経アジアン レビューの「中国に売却したプロトンの株式を買い戻すことはあるのか?」という質問に対して、次のように話しています。


「世界市場に出て行くためのユーロ5またはユーロ6の排出ガス基準に適合する新しい車を作りたいと思っている。


マレーシアはまだプロトンの51%を保有しているが、双方の合意内容に付いては承知していない。中国で車を売りたいと思っていたが、会社は右ハンドルの車しか作れないと信じ込んでおり、右ハンドル市場にマーケットを限定していた。従って、中国の巨大市場にアクセスしていない。これが我々の成長を限定した。


政府は別の会社を作り、最初の段階での日本の協力を願っている。プロトンは地元の部品比率18%と三菱自動車の協力でスタートしたが、デザインから原型モデル、テストカーまでの完全製作まで出来るようになった。


現在、近代的な技術はセンサーや他の技術がベースになっている。それも取得する必要がある。しかし、最初はマレーシア市場で売れる車をまず作りたいと思っており、その次に世界市場を目指す。」


次に、「15年前の政権と現在の政権の違いに付いて」尋ねられ、次のように答えています。


「現政権として、前の政権が引起したダメージを糾していかなければならない。例えば、マレーシアは中国との友好関係を依然として望んでいるが、中国からの巨額の借り入れを要するプロジェクトに付いては改革し、縮小しなければならない。交渉によって縮小しなければならないか、中国政府の理解の下でプロジェクトによっては中止しなければならないかもしれない。強大な国との交渉であり、友好的な話し合いが必要になる。


我々は、”東アジア経済圏(EAEC)”構想を具体化しなければならない。というのは、一つの国だけでなく、何が地域全体にとって有益なのかについて、議論しなければならないので、中国を引き込む必要がある。」


EAECは1997年にマハティールが提案した、自由貿易圏構想であり、アセアンメンバーと中国、日本、南朝鮮を加えたものです。


中国のアリババはマレーシアのデジタル 自由貿易圏に留まるだろうかという質問に対して、マハティールは「そうなるだろう。しかし、アリババもいいが、マレーシアは新しい技術を求めて、他の場所も見なければならない。」と語っています。


先に、日経アジア レビューでは、前政権の時代に、イーコマースは中国の会社、特にアリババの協力で促進されてきた、という指摘がされていました。


次の成長エンジンは何かという質問に対して、


「西方政策のように思われる。カリフォルニアのシリコンバレーを見ると、ITとセンサーが自動運転車の製造に使われ、新しいアイディアがどんどん出ている。パイロット無しで実際に空を飛べるリモコン技術がある。薬品や他の分野でも新しいアイディアがどんどん出ている。」とマハティールは語っています。


中国の南シナ海での軍事問題に話が移りました。


「マレーシアは南シナ海とマラッカ海峡に多くの軍艦が存在するのは望ましくないと思っている。この海域での緊張や戦争の可能性を国は望んでいない。しかし、海は東西の通路なので、マレーシアは中国が東南アジア海域にアクセスするのを否定は出来ない。そのようなものとしておくべきだ。


アメリカによっても中国によっても、どんな国によっても支配されるべきではない。話し合いによる協力が望ましいと思って居り、大きな軍艦の展開は必要ない。例えば、海賊を管理する小さな船があればいい。マラッカ海峡と南シナ海は特定の国のものではなく、世界中の国のためのものであり続けることを望んでいる。」とマハティールは結論付けています。
引用終わり


脱中国が鮮明になった記者会見でした。世論調査ではマレーシア国民の9割が新政権を支持しているということです。

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