交通違反キップの割引停止?

中国正月を前にして、交通違反をチェックするJPJの上部機構である交通相がいろいろ語っていますので、紹介します。記事の原文は下記URLを参照願います。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/01/29/no-more-summonses-discount-transport-ministry-to-discuss-with-police-councils/#6wqrz0CKKAJ6VHBi.99


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交通違反の反則金の割引は今後やらない?交通相はこの件で警察や地方と話し合うと言っています。


以下は交通相の発言です。


「現在、道路運送局(JPJ)は交通違反の反則金の割引を取り止めている。


SNSで、JPJが割引をやめたことに対して、批判が起こっていることは承知している。我々に批判があっても、気にしていない。この決意は固く、JPJには割引をやらないように命令している。


取り扱いを統一するため、このメッセージを警察と地方当局にも伝える予定だ。


割引中止は道路ユーザーに交通ルールを守る気分を作り出し、交通事故を減少させることにもなる。割引があると、罰金を気にしなくなってしまう。


JPJは昨年9月1日以来、自動取り締りカメラ(AES)で9万件の違反切符を発行し、1万件は支払いが実行された。


1月29日から2月12日までのキャンペーン中に、約1万5千名の取締官と高速道路職員を監視のため動員する。


統計によれば、キャンペーン期間中、2018年は21,041件の交通事故があり、2017年は20,752件だった。死亡者はそれぞれ、226人、257人だった。226人も死亡者だ出ているのは、個人的には高いと感じている。道路ユーザーを含め、関係する人が死亡者の減少に努力してもらいたいと願っている。


取締りとは別に、州道と国道の制限速度を、キャンペーン期間中、時速10km減らし、それぞれ時速70km、80kmとした。


この期間は、高速道路と国道沿いの工事は休止する。2月2日から2月4日の間と、2月9日から2月10日の期間、商業重車両は高速道路への進入を禁止する。」
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交通違反の違反切符を切る権限は、警察、JPJ、地方当局の3主体があります。地方当局が違反キップを切るケースは、地方当局が管理する駐車スペースでの違法駐車に対してです。警察とJPJの住み分けはどうなっているのかはっきりとは承知していませんが、同じような機能を持っているのではないでしょうか。


マレーシアの罰金の取立てが甘すぎると感じますが、払わないでいると、時には割引があるので、急いで払わない方が得だという気分になるのは、そういう社会なのでやむをえないと思います。すぐ払う人と、割引があるまで払わない人との間に不公平が生じることになりますが、それを容認する社会なのです。

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