アフリカ豚コレラ

日本では豚コレラ(とんこれら)で大問題になっていますが、諸悪の根源は中国だと推定されています。中国人が豚コレラに感染した食べ物を日本に持ち込み、その食べ残しを食べた野生のいのししから養豚場の豚に感染していったと見られています。


人間が豚コレラに感染した豚を食べても害はないということで、そのような肉が中国では食料として流通しているようです。中国では豚コレラに加えて、さらに危険なアフリカ豚コレラ(ASF)が大流行の状態で、マレーシアも防疫体制の強化に乗り出します。これに関する記事を紹介します。記事原文は下記URLを参照願います。
https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/02/15/airlines-enlisted-to-prevent-asf-says-ministry-of-agriculture/#XeGjjQytxgYCE4eq.99


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“航空会社はASFを防ぐため協力します”


マレーシア政府の、農業および農業関連産業省によると、豚、および豚関連生産物の国内への持ち込み禁止の通知を航空会社に協力してもらうと語っています。航空会社のなかにはガイドラインで、豚、および豚関連製品のマレーシアへの持ち込みは禁止されていると謳っているところもあります。


同省の副大臣は次のように語っています。「世界中で数十万頭の豚の処分に至ったASFから、豚産業を守るためためにそうするのです。我々が航空会社にそうするように求めているので、警告を出しています。


旅行者の動きは非常に激しい。中国からタイに行き、さらにマレーシアに数日間滞在します。感染が発生していないヨーロッパの国で搭乗して、ドバイ経由で来る場合もあります。どの航空会社を使ったのか、我々は知りようがありません。そうは言っても、検査は中国、モンゴル、香港、マカオに焦点を当てています。今までのところ、中国、モンゴル、ベルギー、ハンガリー、ラトビア、モルドバ、ポーランド、ウクライナ、そしてアフリカのチャドの10カ国でASFの感染が報告されています。


適正な許可なしでの、肉や植物の持ち込みは常時禁止されています。旅行者は、豚や豚製品を持ち込まないようにしてください。持ち込むと国境で差し押さえられます。罰することが目的ではありません。世界の多くの地域で大流行しているので、防疫のため、国境を防御したいと思っているだけです。これは産業界への脅威です。我々にはニパウイルスが流行った経験があります。


ASFは致死率が100%なので、非常に深刻です。日本、南朝鮮、台湾、タイなどでは国境で同じような制限を実行しています。ASFは人間には影響しませんが、処分された肉は飼料になり、豚の業界で食物連鎖に入ります。」
Unquote


豚コレラは、日本では2007年に豚コレラを完全に封じ込めたと宣言し、2015年に国際機関から”清浄国”と認められました。清浄国の認定が取り消されると、清浄国であることを前提としてEUとの間のEPA(経済連携協定)をバックに、豚の輸出を図ってきた業界には大きな影響が出ることになるということです。


少数かもしれない不心得ものによって、大きな影響が全体に拡大していくことを防ぐためにも、国境通過時点での厳重な検査の必要性が再認識されます。

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