印パ紛争で飛行禁止通達

インドとパキスタンのカシミールをめぐる緊張関係は、決して新しい話ではありませんが、2月14日にパキスタンのテロリストによる自爆テロで約40人が死亡した事件の報復として、テロリストの本拠地とされるパキスタン領内を2月26日にインドが空爆し、その際インドの爆撃機2機がパキスタンによって撃墜されたと報じられています。


今日ゴルフで一緒に回ったインド人によると、撃墜された爆撃機は1機だけで、あとの1機はヘリコプターではないかといわれているとのこと。その後インド人の彼はパキスタンの非難をとうとうと展開し、とうとうイスラム教批判まで飛び出すに至りました。


マレーシア政府は印パの緊張状態を受けて、航空機に紛争空域を避けて飛ぶように指示を出しました。このニュースを紹介します。記事原文は下記URLを参照願います。
https://www.thesundaily.my/local/airlines-notified-to-avoid-pakistan-airspace-over-india-pakistan-conflict-IB614390


Quote
“印パの衝突発生で、航空機はパキスタン空域を避けるように通達”


交通省は、2月14日に発生したカシミールでの自爆テロで、約40人の準軍事部隊が殺された事件を受け、印パ間の緊張が高まる中、国内の航空会社に対して、パキスタン空域の飛行を避けるように指示を出しました。


2014年に発生した、KL発アムステルダム行きのMH17便の悲劇に鑑み、採用された、標準操業手続き(SOP)として、運輸相はパキスタン空域の飛行を避けるように、語っています。


「MH17便の事件後、我々は紛争地域の飛行を避けている。Notam(航空者への指示)に従い、乗客の安全のため、紛争空域をはけて飛行することは、全ての航空機の義務になっています。」


昨日(2月27日)、パキスタン民間航空局はインドのプルワナでの自爆テロの発生で、印パの緊張が高まっているのに続き、全国の空域を閉鎖しました。インドもいくつかの北部空港を閉鎖しました。
Unquote


MH17便がクルミヤ半島をめぐり、ロシアとウクライナが紛争状態にあった際に、燃料を節約するため、あえて紛争地域を飛行して、撃墜されましたが、それまでは、紛争空域の飛行を避ける義務はなかったということになります。民間航空は撃墜されないだろうという驕りがあったと思われます。多くの人命を犠牲にして、やっと安全措置が義務化されたということになります。

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