リスク管理と意思決定論

MM2Hビザの全ての申請受付が1日100件に限定されている、というコメントを”駐在君”さんからいただきました。


そのような事実があることは情報としては知っていましたが、リニューアルの申請は別ではないかと希望的解釈で、午後の2時過ぎにMM2Hの事務所に行ったところ、窓口の一つだけ空いていて、職員が客に対応中でした。


その職員が用件は何か尋ねるので、「MM2Hビザのリニューアル申請です。」、と答えると、「リニューアルですか。それでは今、済んだら受け付けますので、ちょっと待ってください。」とのことだったので、待つこと数分で受付を対応してくれ、おまけに日本に帰国中の家内の分まで対応してくれ、IMM55のブランク用紙に家内のデータを記載する様言われ、たまたま持ってきていたパスポートコピーを受け取ってくれ、あとはマレーシアに来てから、メディカルレポートを提出するようにとのことでした。


以上の話は前のブログで紹介しました。そこまで親切に対応してくれるとは予想していませんでした。


さて、本題はリスク管理と意思決定論です。


申請の1日あたりの受付数が限定されている、という話は何かで見ていたので、最悪は午後の受付は無理で、翌日早朝に再度来ることも想定していました。当日の午後訪問したのも、だめもとという感じでした。そこで、プトラジャヤ近くの安宿をネットで予め、予約しておきました。


結果は、当日の2時10分に事務所に到着し、2時50分には終了という予想を超えたものでした。


そこで、予約していたホテルに泊まるか、それともイポーに帰るかの意思決定をしなければなりません。ホテルをキャンセルすると既にカード決済をしている料金は戻りません。


ホテルに泊まらずにイポーにすぐ戻る場合とこのままホテルに宿泊する場合の、意思決定に伴う得失を考えました。


当日ホテルに泊まる場合とイポーにとんぼ返りした場合の得失:
・ホテル料金はサンクコスト(埋没原価)で泊まっても泊まらなくても関係ない。既にホテルの予約の意思決定をした時点で発生している。


・ホテルに泊まれば、翌日KL市内をゆっくり散策できる。しかし渋滞や駐車場難を考えると気が重い。


・ホテルは朝食付きなので、朝食を無料で食べられる。


・イポーにとんぼ返りするのは体が疲れる。


・イポーにとんぼ返りすれば、翌日ゴルフのプレーができる。


これらの得失を考慮して、意思決定するわけですが、結局イポーにとんぼ返りする方を選択しました。


あと、ホテルを予約した行動に付いての得失を考えて見ます。


・ビザの更新手続きが1日で完了しないリスクがある。


・そうなった時点でホテルを探すことも可能だが、ネット料金のほうが割安で、ホテルの選択の幅も広い。


・ホテルを予約して泊まらなかった場合、料金は戻らないが、捨ててもかまわない程度の料金ならば、それもやむなしとする。


要するに当日完了できるか出来ないかの評価判断に帰することになりますが、リスク管理としては安全のため予約しておくという判断にいたりました。


ビジネス スクールでよくやる、ケース スタディになぞらえて、考えてみた次第です。







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