監視カメラの世界

ペナンを舞台にした監視カメラ活用の実例記事を紹介します。記事原文は下記URLを参照してください。https://www.thestar.com.my/metro/metro-news/2019/03/23/litterbugs-caught-in-the-act/


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“監視カメラが捕らえたごみの不法投棄の瞬間”


767台の監視カメラがジョージタウンで稼動しており、交通違反や犯罪の監視だけではなくごみ捨てまでをも監視しています。


コムターの中にあるコントロール室で、テレビスクリーンをチェックしているペナンの取り締まり官は、殆ど毎日、ゴミの投棄を見ています。


ペナンの中心部の自分の家や事務所からすぐの場所の道路標識や街路灯に、固まって投棄され、次々に積み上げられたごみは、頭上の高性能の監視カメラに捉えられているのを知るよしもありません。


市長は語っています。「カメラを監視している取締り官がその現場を捉えたとき、地上チームに無線で連絡し、彼らはいろいろなゴミ袋を手渡しします。この2ヶ月間で21回の不法投棄が観察されており、それ以前はもっとありました。ペナン住民はきれいな町を作り上げることに気を配って欲しいと思います。監視カメラは住民の安全のために設置しているもので、ごみの道路上での不法投棄を捉えることが目的ではありませんが、現場を捉えたときは罰金を科します。」


警告として、ペナンは、監視カメラが捕らえた、自称ゴミ収集所に人々がさりげなく歩いて行き、ゴミ袋を投棄する場面をフェースブックで公開しました。その場所は他人も投棄しているようで、不法投棄現場をカメラが捕らえたとき、既にいくつかのゴミ袋がそこにありました。


市長は語っています。「今年中に監視カメラを917台に増強し、全てのカメラは、指名手配された人物が歩いているのを捉えたときには、警察に通報できる顔認証技術を装備しています。1月に警察は1,100人の指名手配犯の顔のデータをペナンの監視カメラにアップロードしています。指名手配犯を顔認証システムが認識すれば、通報が行われます。警察は真剣にシステム使用を開始していますが、捜査は機密なので、進行状況は分かりませんが、警察の助けになっているのは確かです。」


Unquote


中国での監視カメラの活用は既に知れ渡っていますが、ペナンでは既に全ての監視カメラに顔認証システムが装備されていて、稼動しているようです。


マナー違反に分類されるような行為も、監視カメラに監視されていることを知れば、自粛されていくようになるかもしれません。


今日、スーパー マーケットで見ましたが、買い物に使用するトローリーを車まで運んだ後、定められた場所まで返しに行かずに、適当な場所に何台も放置されている光景に出くわしました。民度の違いと言っては失礼だと思いますが、日本との違いを感じました。


しかし、振り返ってみると、日本では最初から、きちんとしていたわけではないということに気がつきます。昔を振り返ると、タバコの吸殻は道路上にあふれていた光景を思い出しますし、道路にもごみが落ちているのが当たり前だったりという状態でした。私は東京の中心部の山の手で育ったのですが、四谷あたりはそうでもなかったのですが、市谷から飯田橋、御茶ノ水にかけての外堀や神田川はごみが浮いていて悪臭がしたものでした。それを考えると民度という問題ではないと気付きます。


監視カメラという締め付けによって、今後は強制されたマナー向上が図られるということになるのかもしれません。

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