ネットタクシー利用には身元を明確に

ネットタクシーの雄となったグラブへの乗車には登録した写真がなければこの7月から乗れなくなります。この件に関する記事を紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/06/08/no-selfie-no-ride-grab-tells-users/#yZrHlqQUX8So127m.99


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“グラブがユーザーに通知:写真がなければ乗車できません”


グラブに、運転手、利用者双方のより安全な舞台を用意するため、7月12日までに自分の写真の提出がない場合はサービスを受けられなくなります。


顔認証技術の一つとして、写真認証は5月に発生した殺人事件捜査の助けになる道具にもなります。


アプリによる案内でグラブは利用者に7月12日までに写真提出要求が通知されます。それによると、写真は一時的な認証であり、必要があれば将来の利用時の乗客の認証として使われます。


同時に、グラブはIDと個人情報は機密保持され、運転手や業者に漏らすことはしないとグラブは保証しています。写真はグラブの顔認証技術の一部であり、最初、4月に交通大臣とともに発表したものの一部でもあります。


グラブによると、この技術は、最近の2人の窃盗容疑者とサバ州でのグラブ運転手殺害事件容疑者逮捕で当局の助けになっています。


グラブは捜査の過程で、容疑者の写真を含めた、警察に対する情報、アプリに組み込まれた乗客の顔認証からの必要な情報を提供するものとなっています。


しかし、顔認証は、交通省がインターネット配車規則で要求する、サービス利用時に利用者のIDカードまたはパスポートの写真提供に代わるものではありません。運転者だけでなく乗客も登録する必要性は7月に施行される交通省の規則の一部です。


陸上公共交通局(APAD)ネット配車サービス ガイドラインの5.2条には運転手、利用者層法ともフルネーム、IDカードまたはパスポートのコピー、電話番号を通知しなければならないとされています。


陸上公共交通局(APAD)は、語っています。


「ICの写真は古いかもしれないので、追加的管理方法としてグラブの足跡を倣うことを推奨する。IC情報を集めることは利用者と運転手の安心安全のためです。運転手が殺されたり乗客がレープされたりのケースがあります。運転手がレープされるケースもあります。どちらも守るためにデータが必要なのです。会社は個人情報保護法を遵守しなければいけません。


マレーシアにはネット配車の利用者が275,000人いると推定しています。」




他のネット配車サービス業者は「我々は規則が発表される前から、写真とICの写真を認証用に使ってきています。」


女性専用配車アプリの” Carriage for Her”は2018年9月の開業以来、男女を識別する認証手段としてICを使用しています。同社社長は語っています。「個人の性別を区別するのに、写真では十分ではないので写真は集めていません。ピックアップの途中で運転手、利用者層法とも、相手を識別するため写真をアップロードできますが、勘定の登録はICまたはパスポートで行われます。」


配車サービス会社MULAは女性専用Mula Pinkを使う女性客を識別するため、写真とICコピーを集めてきましたが、この評価過程を全ての乗客に強制する予定です。


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タクシーというのは閉鎖された密室であり、見ず知らずの他人が閉じ込められるわけなので、何が起こっても不思議ではなりません。考えてみれば怖いことです。ネット配車のタクシーの運転手の身元は、従来のタクシー会社のそれよりもしっかりしているわけではなく、タクシーに対する規制が厳しくなるのも、自然の流れでしょう。


25年以上前のころの話ですが、前の赴任地だったジャカルタでは、社員がタクシー、ハイヤーに乗ることは禁止されていました。しばしば、タクシーに絡む事件が報道されていたのを思い出します。当時ジャカルタで最も信用が置けるとされていたブルーバードタクシーですら、事件の当事者になっていました。

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