KLモノレール

KLのモノレールは1990年から建設が始まり、当初は日立が請け負っていましたが、1997年のアジア通貨危機で採算が問題になり、コストセーブのため地元企業が建設を引継ぎ、当初の構想を縮小して、2003年8月末の開業にこぎつけました。


総工費18億リンギでしたが、運賃を低く設定しているため、当初から赤字が続き、とうとうデフォルトとなり、2007年に国の資産管理会社であるプラサラナに資産が売却されています。


経営的には厳しい状況が続いていますが、このKLモノレールに関するニュースを紹介します。記事原文は次のURLを参照願います。https://www.thesundaily.my/local/kl-monorail-three-4-coach-trains-in-august-to-ease-crowds-MN960169



Quote


“KLモノレール:混雑緩和のため8月には4両連結に”


需要に対応して8月から4両編成のモノレールが3編成走ります。交通大臣は次のように語っています。「現在の6編成ある2両連結では、1回走るごとに214人しか運べません。これでは不十分です。乗客は通勤時間には車内はいつも満員で、不快に感じます。4両連結の2編成分は修理中ですが、最低でも4両連結の3編成は必要です。


修理中の2編成分がないと、苦情が出てきます。我々はモノレール問題を8月には解決すると約束しており、8月16日に走れるようになると願っています。毎日の輸送力を高めるため、31,000人から70,000人に高めるため、追加的な2編成が11月に走ると期待しています。」


昨年4月に、プラサラナとスコミ輸送プロジェクト社(STP)はKLモノレールの調達復旧契約を交わしています。契約ではSTPは2018年1月に運行を止めている4両連結5編成を復活させ、20ヶ月以内に新しい20編成分を受け渡しすることになっています。
2015年にはKLモノレールは4両連結を5編成走らせ、2両連結を6編成、走らせていました。しかし今は2両連結が6編成だけ走っています。
Unquote


車両の老朽化への対応、メンテなどが十分ではないことがうかがわれます。


輸送力が追いついていないことは、ラッシュ時に、かなりの人がホームに積み残されていることからも明らかです。これはLRTにもいえることです。あの悪名高いKTMコミューターでさえも、時には積み残しが出ます。コミューターに積み残されたら、次は何時来るか分からないので、大変なことになります。MRT開設後の状況がどうなっているかは分かりませんが、こんな状況では車に頼ってしまうのも無理はありません。

×

非ログインユーザーとして返信する