マレーシアのEコマース

Eコマースと呼ばれる通信販売は世界的に拡大基調にありますが、マレーシアのEコマースに対する消費者の満足度の調査が行われ、その結果が公開されましたので、紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/home/consumers-in-malaysia-unhappy-with-e-commerce-delivery-experience-study-EC1026879


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“調査によるとマレーシアのEコマース経験者の43%はデリバリーに不満を持っている”


調査を実施したのはParcel Performと iPrice Groupの検索ウエブサイトで、それによると、マレーシアは地域の中で、最も輸送期間が長いということです。マレーシアの平均輸送期間が5.8日に対して、地域の平均は3.3日でした。


シンガポール、タイ、ベトナムの消費者はEコマースのデリバリーに関して、マレーシア、インドネシアの消費者に比べ満足度が高いという結果が出ています。



調査は世界中の600の運送業者をカバーする、Eコマース貨物の追跡情報を提供するParcel Performによって、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、インドネシアの8万人のEコマースの消費者を対象に実施されました。


一方で、東南アジア全体を対象にした調査では、34%の消費者が貨物のデリバリーがEコマースで最大の問題だとしています。90%を超える消費者が苦情を表明しており、否定的なフィードバックはデリバリー状況についての情報不足に関したものです。


調査は、消費者満足は顧客確保の重要な要素であること、および適切な輸送体制は消費者の長期にわたる価値に不可欠なものであることを浮き彫りにしました。


従って、東南アジアの運送業者はこの機に、顧客満足評価を上げるために、予想される配達日の連絡など、輸送データの強化をはかることが必要です。理想的には、顧客は配達の連絡とアップデートを期待し、予想配達日の実現を期待しています。


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消費者は注文したらすぐ届くことを期待してしまいますが、東南アジアで、この体制を構築するのは大掛かりな体制構築が必要と思われます。在庫管理の徹底と運送会社のデリバリー体制の構築が不可欠です。


比較して、日本の体制を見ると、アマゾンプライムだと即日デリバリー、プライム会員でなくても翌日はデリバリーされ、配達時間帯も指定できるという完璧な体制が構築されており、加えて運送会社からも配達の連絡が入るという体制がとられています。ここまでするにはコストがかかっているとは推察されますが、今のマレーシアで日本のような体制を構築するのは、システム構築を含め、かなり大変なことでしょう。

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