変化への対応

マレーシアの西海岸に位置するランカウイ島への観光客が減っているというニュースを紹介します。記事原文は次のURLを参照してください。
https://www.thesundaily.my/local/tourism-in-langkawi-possibly-victim-of-spending-cutbacks-ED1072336



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“ランカウイ観光は支出削減の犠牲”


マレーシアの最高のリゾート島であるランカウイは観光プロモーション支出削減の犠牲になっているのかもしれません。


国レベルで見ると、今年の四半期における観光客到着数も観光収入も昨年の同時期に比べて伸びているのに、ランカウイでは両者とも落ち込んでいます。


最近のデータによると、今年最初の四半期に、マレーシアへ到着した観光客は670万人で、昨年同時期の652万人に対して2.7%の増加になっています。観光客の支出額は214億リンギで、昨年同時期の183億リンギに対して、16.9%の増加でした。


ランカウイ商業協会副会長は、ランカウイは観光客到着数でも観光収入でも落ち込んでいるとして、次のように述べています。


「この5年間、海外でのプロモーションの規模の縮小を観光省が決定したので、ランカウイの縮小に繋がっている。観光業は、多くの国が同じ観光客の外貨を奪い合う競争的な事業だ。我々が縮小すれば、他国が簡単にその隙間を埋める。殆ど全ての国が自分の海岸を自慢している。特に”ビジット マレーシア2020”がもうじき始まるこの時期に、マーケティング、宣伝、プロモーション支出を政府が増やす以外に選択肢はない。


市場をゆがめる、破壊的なオンラインのアプリを政府が規制して欲しい。エアー ビー アンド ビーやグラブが雇用を創出し、不動産所有者の所得を増やしたかもしれないが、正式なホテルや、輸送会社を蔑ろにしている。正式なホテルは免許、安心安全要求の要件を満たさなければならないが、エアー ビー アンド ビーにはそれがない。


エアー ビー アンド ビーの出現によるホテル客室の供給過剰に対処し、正式ホテルの適正な客室数を呼びかけたい。」


Unquote


既得権に安住していた、従来型のビジネスが、過剰供給力を抱えて苦戦しているというところでしょう。ランカウイがマレーシアの他の地域と比べて、観光収入がなぜ伸びていないのかは、この記事だけでなく、更なる分析が必要だと思われますが、従来型のビジネスに固執していれば、取り残されるだけだということを認識すべきときに来ているような気がします。


このような変化の激しい時代に、ビジネスを行っている人は大変だとは思いますが、今こそ能力を発揮できる時代が到来したともいえます。他人事ながらピンチはチャンスで、是非がんばっていただきたいと思います。

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