ドリアンがシーズンを迎え、販売も佳境になっていますが、ドリアンの価格についての話題を提供します。記事の原文は次のＵＲＬを参照してください。https://www.thestar.com.my/news/nation/2019/07/23/durians-reasonably-priced-but-duo-issued-compounds/#pL8tsJIKJe208xSt.99

Quote

“ドリアンの価格は適正だが、規則に従っていないとして、罰金を課される”

ドリアン3個で1,000リンギ、という非難の声に対する調査の結果、非難はあるが価格は適正だとされました。

しかしながら、ペナン州の内国取引消費者問題省（ＫＰＤＮＨＥＰ）はドリアン販売者と共同経営者の2人に2,000リンギの罰金を課しました。罰金の理由は、価格の表示がマレーシア語でなされておらず、価格で誤解を与えるため、だということです。

同省の取り締まり責任者は次のように語っています。「2016年価格統制および不当利得規制のもとで、価格を調査した。不当利得があるかどうか、2人の個人に情報を開示するように通知が出されました。調査のため、規則に基づき、価格メカニズム法を用いました。

従業員給与、光熱費、家賃その他の費用を含め、費用要素を勘定に入れました。

ドリアン販売者と共同経営者は、年齢がそれぞれ52歳と58歳ですが、全ての商品にマレーシア語で価格を表示することを義務付けた1993年価格統制命令（小売店の価格表示）に違反していました。」

ことの発端は、一人の女性が友人とともにブラック　ソーン2個とムサンキング1個に937リンギを払い、高すぎるとＦ/Ｂに投稿したしたことから始まりました。この投稿が広がり、店への非難のコメントが沸き起こりました。

5月30日に女性グループとともにドリアンの店を訪れた女性は、「一番大きくて、おいしいもの」と注文し、払う段になって、高いと思いながらも、騒ぐことなく支払いは済ませました。

Unquote

ＳＮＳの情報伝達力のすごさを実感できる事件でした。ＳＮＳで騒ぎが大きくなると、当局が動くということが実証されました。

ドリアンの価格ですが、ドリアンのシーズンは年2回あり、この女性が購入した時期はまだシーズンが始まる前で、高値の時期であること、ブラック　ソーンは出回っている量自体が少なく、ムサン　キングよりも高価であるといわれていること、等からみて3個で937リンギというのは、決して高くはないと思います。価格を確かめることなく、購入し、高いと事後的に感じたものの、その場では何も言わず、抜き打ち的にＳＮＳで投稿するという方法はどうなんでしょうか？

なお、小売店にマレーシア語での価格表示が義務付けられているというのは、この報道で始めて知りました。